技術部の壺の中 — Vol. 85 [左手の箸、操縦と慣れ]

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みのむしクリップ

みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

左手の箸の話なんだけど、主役は車のプリウスについて。
ネットを見ると、トヨタのプリウスが事故を誘発するとか言われている。
お年寄りがいきなり急発進するとかの問題があるとか。
どうなんだろ。
プリウスを運転したときは、車体のデカさに対して踏み込み加速の良さに
印象を受けた。確かに出だしの加速は少しおっかない。
てもセレクターで走行モードを選べるので、少しマイルドな走りは選べる。
一方で、シエンタとかのCVT車に乗ると、トラクションコントロールが
ある為か、出だしは恐ろしくのっそりだ。
昔のガソリン車も出だしはのっそり動く。
プリウスは踏み込んだ分、反応が良く、動く。レスポンスが良い。
これを「危ないから、今までのガソリン車に合わせろ。」と言うのは、
正しいことなのだろうか。

エンジン車の動作がそもそも正しい訳ではない。
エンジンは、常にレスポンス重視とか言われ続けてきた。
それがいきなりダイレクトに動くと、今度は「違う!!」という。
モーターだからソフトウェアでどうにでもアレンジは出来る。
多分、今はダイレクトな加速を提供しているのだと思う。
ここで「のっそり」が正しいと言われては困ってしまう。

ユーザーインターフェースの維持は、重要だ。
車のハンドルや基本的な動作が変わると混乱する。
けれど、フィーリングは、たぶんプリウスのマイルドなモードで
問題は出ないはずだと思う。

そして、これらすべては「慣れ」の問題なので、始末が悪い。
「慣れ」と「理屈」のギャップが、どれだけ無自覚に行われているか、
身をもって知ったことがある。
それは、右手を骨折して、左手で箸を持ったときのことだ。
物をつまむのは、左手でもある程度可能。
しかし、食べようと口の方に箸を持っていくと、つまんだ物が
ポロリと落ちる。
傾向的に落ちるので、どうしてなのかよく見てみると、
箸で物をつまんで、口の方に回転させるときに、内側の箸が
前に出てくる。
内側にあるから、突き出されて前にずれるので、
つまんでいた物が動いて、落ちてしまう。

右手は、無意識のうちに内側の箸を常に同じ位値に
物がつまんで維持できるように調整していた。
試しに左手でそうやってみると物が落ちなくなった。

生活の上で、似たような微調整は、行われていて、
人は無意識のうちに処理している。
逆に無意識で行っているので、覚えてもいない。
久しぶりに車を運転して忘れている習慣は、思い出されず、
そして、自覚していないから、理屈で思い出せず、
本人も理解しがたいドラブルが発生する。
これが、難しい。
だから運転のはじめは、ゆっくり運転して、動作を思い出す
ことが必要だと思う。はじめは運転初心者の気持ちで。
1時間はそう言う気持ちで運転しよう。
車の音声ガイドで
「乗り始めの事故が多いので、操作に気を付けてください」
と毎回言えば、意識して事故も減る気がするんだけど。

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