技術部の壺の中 — Vol. 84 [ロジックと比較と言葉遊び]

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主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。
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電車の広告ネタ。

『スマホは、トイレの便座より汚い。』
似たことは、よく使われる。
「トイレの便座より汚い」は、最近見かける慣用句だ。
確かに、トイレの便座は毎日清掃される。
一方で、毎日清掃されないものは多い。
雑菌がたまっていくのはありえる話だ。
人の皮膚の方が、いくつもの菌が住み着いている。

だからトイレの便座は、基本きれいだ。
でも、便座にキスをする人はいない。
キスが出来る人はいないと思う。
人の頬や手にはキスをするし、墓石の方が雑菌が多いが、
キスは出来る。
で、これが間違いなのかと言えば、あくまで自分の意見だけど、

この感情は正しいし、経験則から得た正しさなのだ。

トイレの便座より汚いという表現は、ネタ的には笑えるが
正しくはない。なぜトイレの便座にキスが出来ないかは、
なぜ、安全と言われている原子炉に近づきたくないかと同じ意味だ。
通常はきれいで安全でも、危険が発生しやすい場所にいるからだ。

おなかの急降下が発生した人が、
あわてて駆け込み、便座をよごしてしまう。
そのあと、ペーパーでさっと拭いて、出て行く。
これをきれいとは言わない。発生していない証明も出来ない。
これが人が経験則的に嫌がる理由だと思う。

例外が発生しやすく、発生した時に起こる被害だ絶大という事を
解っているから、便座にキスは出来ない。
だから、ネタとしては良いけれど、情報としては正しくない。

世の中には、ハザードマップにあるような場所、
病院、原子力発電所が危険な場所として、嫌忌される。
それは身を守る本能として、正しいと思う。

人は、情報のもつ二面性に踊らされている。
・面白い話しとしてのネタと
・本当に理由と認識が必要な事
この区別を正しく分けて理解していることが必要だと思う。
でも、そんな堅苦しい毎日は、嫌だ。
そうなんですよね・・・・
だからみんな誤認する。
だましているとか、だまされたとか。
宿便、血液サラサラ、リバウント・・・なんか今思うと、
ないものだらけ。
宿便は、消化吸収する腸の粘膜に異物がついていたら、
栄養を吸収できないし、腸が出す腸液の量はリットル単位だ。
たまりはしない。
リバウンドは、ただの食べ過ぎ。食べ物の吸収が
変わるわけでは無い。食べなきゃ太らない。

中国の違法建築を笑って見ている映像は、ネタとしては
いいけれど、日本でも違法建築はある。
あんまり変わんない。
中国は、高度な生産設備を備えている国だ。
ICモジュールのBGAを実装する検査に、斜めからハンダボールの
画像が撮れる5次元のX線カメラとかてんこ盛りだ。
日本では、設備投資に見合う生産量がないので、
設備を整ることが難しい。
レコード一枚作るのにアメリカに行くぐらい、
日本は作る機械に乏しい。
学生さんが3Dプリンターでいろんな物を作ったりしているが、
3Dプリンターは外国製だ。
あまりそっちの問題は報道されない。
そう言う現実に気がつくのが遅くなる。
「2位ではダメですか?」
と言われたスーパーコンピューターの[京]は、
今、世界20位の性能だ。
他の国に劣っていないけど、ライバルが多いという話し。

科学の分野の定説は、修正されにくい。
舌の味覚は場所によって違うとか、間違いらしい。
「髪の伸びるスピードはみんな同じ」
という、定説も 怪しい気がしてる。

最近修正された物は、「かまいたち」。
手や足を動かしたときに空気の渦が出来て真空になり、
体の内圧によって傷ができると言う説。
確かに良く考えると、はじけたらスプラッター的要素に
なりそうな気がする。いままで疑問に思わなかったのは、
素直な日本人だから。
真空になるのは、かなり高速に動かないと発生しないと思う。
プロペラ機が急降下で落ちる時、プロペラの端は失速する事が
あると聞くが、この時は空気が薄い状態が出来ていると思う。
でも、プロペラの方が危険だ。
髭男爵のヒグチカッターや紅魔族の[めぐみん]が使えない
“ライトオブセイバー”で高速で空気をカットしても、
その程度では、「かまいたち」は発生しない。
むしろ、スカイフィッシュが原因という方を信じたい。

同じように空気の摩擦熱も無い。
早く動く物体が、空気中を通過すると、空気の粘性で移動できない
短い時間に空気が圧縮され、その圧縮された熱で物体が発熱するらしい。
流れ星の原理はこれだ。
ICBMの核弾頭は、地球に再突入するときにマッハ23で落ちてくる
らしいので、大気の抵抗で減速するまでは、燃えることになる。
これに耐えないといけない。
流れ星は耐えられず、消えてしまう。というネタを元に発想をかえると、

流れ星は3回唱えないと思いが叶わない、と伝わるが、
そもそも、3回唱える事ができるだけ、大きくないと願いを叶える力が
無いと言う意味かもしれない。
大きいから強大な力を持ち、3回どころか、
10回は唱えることが出来るし、地球を滅亡するほど力があると、
なんか願いも叶いそうな気がする。
3回唱えることがやらなきゃいけないことでは無く、小さい流れ星に
言っても無駄で、3回唱えることが出来るぐらいデカいやつに言え、
という事が正しい気がする。

トイレの便座がきれいだという保証がどこにも無いのに、
なぜ、きれいな前提で話が進んでいくのか、
ちょっと催眠商法的な闇を感じ、思ったりする秋の空。

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