技術部の壺の中 — Vol. 97 [ポータブルPCの夢]

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みのむしクリップ

みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

スマホは使いにくい。
だけど、みんなスマホを使い、スマホでの運用が
当たり前のように過ごしている。
それは正しいのか?
PCができていたことを外で行う事ができるよう、
スマホはある意味補佐的な位置づけだと思う。
そもそもPCで快適化を進めていた流れを停めて
しまったとは思う。
マウスやペン、キーボードという入力デバイス。
PCはこれらを快適な方向に導いてきた。
画面も大きく、音響も良くなった。
でも、スマホはスマホでその世界を作り、
まるでPCなんて無かったような世界観をも
作り出している。

いつの時代もポータブルに、人は関心を示す。
ウォークマン、ポケットカメラ、小型ゲーム機。
自分の行動の中に持ち運べる魅力は、需要がある。
ポータブルやポケットと言う言葉があるのに
「モバイル」という言葉を開発するより需要が
あると思う。

でも、それは主な機能を持つ機器の一部を切り出して
実現する「使いにくい」でも「持ち運べる」という
いわば妥協の境界にあるデバイスだと思う。

勿論PCだってかわらないのだけど、スマホの世界は
今までと勝手が違ってきている。

スマホの方が使いにくいけれど、機能は充実している。
使い方にあっている。

たいていの人は、スマホで写真をとってそれをネットに
掲載して、コメントを書く。
この動作、スマホはできるが、PCは「背面カメラ」と
「リアルタイム通信」の点でスマホに至っていない。
今までの流れなら、まず、PCがこの機能を持っている
べきだと思う。
スマホとPCは別な機器としての扱いになっている。
そして、入力しにくいスマホは、新たな入力デバイスを
装備する。
キーボードとマウス入力(ペン入力)。
PC側に寄せてきた。
マウスを廃したiPadは、さすがに気が引けるのか
ペン入力を押してきた。

みんな小さくなったPCを持ち運ぶべきなんだけど、
PCの機能がスマホに遅れていたら、入力が悪くても
PCは選択されない。
その内、PCの姿をしたスマホが出現するかもしれない。
・・・それって、PCって言っていいじゃん。
そうかもしれない。
でも、PCの時のソフト資産や外部に書き出していた
データを使うという概念から、クラウドベースになり、
iOSかAndroid OS、もしくはそれ以外を使用して、
年間使用料を徴収されることになるかもしれない。
任天堂も年会費を始めた。すべての端末が、買ったあとに
利用料金を請求するという社会が、新しい農奴の提案
みたいで嫌だ。

[小型VAIO U1]

お金がなくて買えないけど、レッツノートのRZシリーズは
個人的には昔から好きだ。
サイズがA5版の大きさだからだ。
シンクパット220のA5サイズを見たときに、
このサイズがハンディータイプPCの主流になると思った。
それは見事に外れた。でも、当時はイタリアの
タイプライターメーカー、オリベッティも同じ大きさのPC
QUADERNO33を出していた。
テンキーがキーボードの上の方についていて、ステータス
表示のキャラクター液晶を持ち、かっこよかった。
その後、もっと小さい東芝のリブレットやIBMの
ウルトラマンPC、110が出るまで、ちいさいPCの代名詞だった。
勿論、モバイルという言葉もない。
その頃は、PCがすべて持っていた。
そのまま小さくなるのかと思ったら、携帯電話がテクノロジーの
方向を変えて、キーボードの存在が危うくなる。
テンキー入力。ひらがなの順番をイメージで暗記して、
入力している。
モールス信号みたいな物か・・・。
多分、ストリートファイターのコマンド入力世代だから
できた技かもしれない。
とにかく、そこから派生した者達は、テンキーで生きる。
そして、進化形フリック入力に至る。
いつの間にかPCの形状は進化を忘れ、変わらぬデザインに。
「PCに告ぐ!! スマホは仲間じゃないぞ。敵だ!!」
ファッションリーターだったハンディータイプの
ポータブルPCは、昔の栄光を取り戻して欲しい。

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