技術部の壺の中 — Vol. 05 [専門職 – 自慢が出来ない!!]

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みのむしクリップ

みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

最近、久しぶりに秋葉原に行ったら、ダイオードを買いに来る
普通の女子がいた。半田ごてとかも選んでいる人がいた。
「LEDを使ってみました」っていう、技術系女子が話題らしい。

うーーん。複雑な気持ちがする。
電気に興味をもつということで、いいことなのかもしれないけれど、
社会的に危機感を感じる。
別に個別に攻撃したいわけでは無い。
副産物として起こるかもしれない危惧。

複雑な気持ちのそもそもが、
LEDって、電気に興味をもつ中学生の入り口。
逆に使い方を知らないと恥ずかしいって気持ちになるのに良い教材。
はじめて半田ごてをお小遣いで買って、始めて半田付けを始める。
ダイオードは逆に流れないんだとか、5Vの電源につなぐと、中が
黒くなって光らなくなるとか、そう言う失敗をして、点灯したものを
「どうだ!!」って気分で、他の人に見せる。
中学生は自分が自慢できる何かを欲している時だから、そう言う
欲求が、未来のエンジニアにつながると、私は思うのですよ。

それがネットで「私でも簡単につきました!!」ってやられてしまうと、
そんな記事を見た中学生は、やる気を失い、それなりに頑張れる
スマホのカードゲームに走ってしまうかもしれない。
簡単ですよって簡単なんだけど、入り口にいる小さな好奇心の目を
潰さないで欲しいと、切に思う。

簡単なんだけど、どんな単純なことにも奥は深くて、LEDの点灯から
中学生はうんちくの為に、その原理に興味を持つと思うし、
最近見なくなった三本足のトランジスターを使い始めたりすると思う。
同じ三本足でも、FET、PUTトランジスター、サイリスターなど、
いろいろあって、学んでいく。
技術系女子は、自分の進む道では無いから、そう言う学習はしないと思う。
勿論、LEDは付けることが出来ても、データーシートを見て、制限電流や
温度に対して流せる電流が違う事、高輝度LEDは逆耐圧に弱いこと、
Vf, Vr, If, Irとかの記号にも興味が無いと思う。
そう言う好奇心が、やがてDVDやBDのレーザーダイオードの格子欠陥が
不良の原因になるという理解や放熱が大事という対応につながるハズ。
ダイオードを燃やして失敗した・・・・って気持ちがそのスタートに
なるはず。

LEDを2本買って、線の長いのと短い線を確認します。
二つのダイオードの短い線と長い線をつなぎます。
つなぐ場合は、自動車用品店やホームセンターに細いアルミのスリープ、
短い筒状の部品があるので、これにダイオードの線を入れて、
専用工具かペンチで潰して(カシメ)留めます。
つながったLEDの残った線、短い線と長い線、それぞれに100均で
買ったUSB延長ケーブルを半分に切って、中の赤い線と黒い線の導線を
出して、ダイオードの線につなぎます。USBをアダプターに
差して・・・LEDはつきますか?
つかないときは、つないだ線を逆にしてみましょう。
LEDが点灯したら、アルミのスリープを使って、USBの赤い線と
黒い線もLEDの線に固定してしまいましょう。

作るだけなら、簡単なのだ。
所詮、回路設計って、つなぐだけなんでしょ。って言われるところだ。

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