技術部の壺の中 — Vol. 41 [ドローンの選定]

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みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

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農作物の撮影って、実は、とっても大変。
それは、相手が小さな虫だからね。
人なら上空からのトレースも楽だ。ストーカーかよ。
実際、上空50mぐらいから盗撮されても、
全然気がつかないと思う。
恐ろしい時代だ。
それでも、まだ、虫を捕らえることは難しい。

ドローンビジネスといっても、仕事が多いのは空撮だろう。
最近のテレビの映像では、ドローンで撮ったで有ろう映像が
たくさん映されている。

ドローンと言っても、マルチコプターから固定翼、気球、船型、
水中カメラ艇、車型など、いろんな種類がある。
マルチコプターでは、中国のDJIがダントツの強さだ。
なせって、とっても高性能。
スマホで地図に線を書くだけで、勝手に撮影に旅立つ毎が出来る。
すさまじいハイテク機械だ。

でも、製品を出してそのまま使われるのは、DJIぐらいだろう。
カメラの話にあるように、カメラ一つとっても目的用途によって、
カスタマイズする必要が多い。
だから、標準品という物を作ることが、あまり正しくはない。
使う用途が先にあるべきで、実際、使用する人が目的に合わせて
作られている物を購入するという色が強いと思う。

結局、始めにお金と比も図いている必要が有り、
面白いからとか、こう言うのがきっと売れるとか、
適当な仕様を想像して作ることが出来るほど、
多岐にわたるカスタマイズ要求に応えることは出来ない。

おそらく、そう言う無計画な指導者の基にある計画は、
お金を使って終わるだけの計画になると思う。

高性能なカメラが良いとか、重くなったら大きくすれば
良いとか、バッテリーが持たないとか、なんとか。
マルチスペクトルカメラは、そんなに解像度は高くないし、
彼らが戦う相手は、ひまわり8号とかの人工衛星だ。

虫の撮影は気球型でも良いけれど、浮力の部分が大きく
なるので、農地に障害物や電線があると、難しい。
発泡スチロール製の固定翼は、軽くて良いけれど、
スピードが30~40Km/h以上で速すぎる。高い上空なら
問題が無いので、虫の撮影よりはマルチスペクトルカメラに
むいている。
きちんと目的に合わせて積み上げないと、要求と一致しないから、
お金にならない。きちんと目的を定めて開発する必要がある。

関連ブログ
技術部の壺の中 — Vol. 37 [IT農業 マルチスペクトルカメラの仕組み]
技術部の壺の中 — Vol. 39 [農業 – 解像度と画面の大きさ]
技術部の壺の中 — Vol. 40 [農業 – 被写体との距離]

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