技術部の壺の中 — Vol. 93 [脳チップ]

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みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

ZOZOタウンの創業者がなぞっているであろうイーロン・マスクは、
脳にターミナルをインプラントして外部と直接信号を送ることを
夢見ている。
それは、彼だけではなくて、ある特殊なミッションでは必須と
いわれている。
惑星間移動のためだ。
冥王星まで、光の速さで6時間半。
今の技術で探査衛星を飛ばすと、9年かかる。
時間はもちろんだけど、太陽の恩恵と地球の磁気のシールドで、
私たちは被爆を免れて生きている。
2017年、400mの大きさの物体が地球に近づいていることに
人類は気がつかなかった。
過ぎていく姿をとらえただけ。
だから、滅亡するか解らない危機は以外とたくさんある。
早く他の星を見つけて、人間の種を残さないと。
そのためには、宇宙線に耐えることが出来る脳の存在必須だ。
人間が宇宙線に耐えられるのならば、農業プラントをつくって
シェルターに供給することは出来そうな感じだ。

正直、脳のチップ化は、個人としては試したい。
ザレム人は、20年以上前から、脳チップ。
ただ、脳の思考が誰もが同じかというと違うらしい。
人の脳は神経細胞の信号の経路で記憶する。構造で記録している。
だから、すべての人が同じ経路では無い。
人の記憶を外からコピーしたり把握することは直接は難しい。
耳や目の刺激として、伝達している。イメージをそのまま脳に
というのは、結構難しい。
逆に、脳に対して、視覚や聴覚と同じように、信号として記憶を
やりとりできれば、映像の記録を脳に伝えたり、脳から映像として
データをもらったりすることが出来るかもしれない。
間を取り持つ機関が必要なのだ。
それが出来れば、脳の記憶はチップに収集され、脳が知らないうちに
死んでいて、機能していない事に本人は気がつかないかもしれない。
それが、死を克服したと言う事だ。
人の脳は構造そのものだから、コピーしても残された脳は別人格。
クローンを作っていることと変わらない。
元の脳が新しい細胞に取り込まれるように融合しないと、
死は免れない。
でも、今はまだ、脳のどのあたりのが刺激されると、何の機能が
活性化しているとしか、解らない。
経路は、途中、細胞が死滅して別ルートを通ることもある。
脳を損傷した人も記憶できるのは、迂回路があるからだ。
逆に迂回路が作れない場合は、記憶も出来ない。
大脳皮質があっても、海馬との連携がとれないと、90分の
事しか覚えることが出来ないという。

小脳は、あまり話題にならないけれど、大脳の4倍の処理能力が
あると言われている。小脳がいっぱいあっても良いのかもしれない。
人の脳はそうなっていないので、何か問題があるのかも。
課題は多いし、まだ、進んでもいない。
地球滅亡までに間に合うのか??

まあ、いずれにしても、
地球から生身の体の人間は旅立てない。
長い時間、様々な宇宙線が飛び交う中で、安全に移動し、
生き延びて地球の軌跡を伝えるのは、取りあえず
無敵のクマムシが行うのかもしれない。

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