技術部の壺の中 — Vol. 35 [農業革命?? 虫探しは大変!!]

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みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

農業は昨年からIT業界でホットな話題なので、ちょっとシリーズ化。
去年、春で仕事を辞めるまでわずか6ヶ月だけ、すこし農業を見聞きしたので
ちょっとだけ書いてみる。
でも、
ドローンの操縦って、いきなりやっても時間が掛かりますよ・・・
仕事だから仕方が無いって諦めるほど、若くもないし。

話は戻って、農家の作物は食べるけど、農家の作業をほとんど知らない。
しかも農家といっても、作物が違えばスタイルも変わる。
エンジニアというくくりにソフトウェアやハードウェア、メカニカルが
含まれ、さらにソフトもアプリやハードウェア寄り(HALとか)の開発者で
いろいろ変わるような感じだ。
農家も畑や稲作によって違うし、九州では畑に水張ってレンコンとか、
長野では畑に水張って魚とか育てていることもある。
それはそれは多様な感じ。
しかも各自が自由に作れると言うことでも、ないらしい。
米が作れる人はごく一部だし、麦を作るにしてもビール麦を植える人や
パンとかの小麦を作る人は地域の指導で割り当てがあるとのこと。
同じ麦でもビール麦と普通の小麦では収穫時期が1ヶ月以上違うから
機械の使うスケジュールとか、畑の空き状態とかを調節しているとのこと。
工場生産みたいなスケジュールが組まれている。

農業の作業に農薬散布がある。
農薬については、その効能や種類がたくさんあったり、社会的認識の
ギャップなど、興味深い話の山盛りだった。
その中で病害虫について、
これも地域によって変わるのだけれども、九州の稲作では部分的に
トビイロウンカやセジロウンカが発生するという。
それほど多く発生するのではなく、一つの田んぼの一部とか、
部分的に発生するらしい。
そのウンカ達がどこからやってくるのかというと、
6月頃に大陸の方から海を渡ってくるのだとか。
わずか1cmにも満たない虫たちが、渡り鳥のように洋上を
越えてくるのは驚きでもあるし、さらにその状態をとらえる為、
日本調査船が洋上で虫を採取しているらしい。
みえないところで、いろんな人が支えている感じがする。

その虫たちを田んぼで見つけるには、田んぼの稲の茎の部分を払って
落ちる虫を観察する必要が有り、これが成虫でも5mm程度の大きさで
成虫になる前に見つけないといけない。例えば、
「農と自然の研究所」が販売している虫見板を稲の茎にあてて、
稲を手でゆらすと虫が板に落ちるので、それを確認する。

虫のイラストは虫見板に書かれているけれど、実物が5mm以下なんて
なかなか難しい。(なぜか、トンボとカエルが、かわいい)
しかも、田んぼの中央部かどこか分からない場合、調べるのも大変だ。

こういう場合に、上空からドローンで稲の状態を調べる事が分かれば
弱っている部分を早期に発見して、重点的に調査することができると
効率があがる。
植物の活性度合いを調査することで作業効率が何倍にも向上するのは
説明が無いと思う。上空から写真撮影ですむので、直接すべての場所に
足を入れる必要が無い。
上空からやってくる虫なので、本当はすべて囲ってしまえば
良いのかもしれないけれど、広大な農地に対応は出来ない。
観測して対処しか、今とれる方法はない。
なかなか難しい。

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