オリジナル小説 タイトル「君の魂をください」#11~20

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tonn

初めまして、NEET株式会社取締役tonnです。 僕もブログが書きたい!という事で時々、約三~十行小説を書くことにしました。(書いてほしい行数をコメントして頂ければその分次がんばります!) 何分シロートなので稚拙な文章しか書けませんが暖かい目で、気軽に読んでいただけると嬉しいです。 (; ・`д・´)

#11

「助けないのか?」

「何で?」

「クラスメートだろ?」

「関係ないよ」

この世界は弱肉強食だと思う。

強い人は生き、弱い人は食い物にされる。

なら強くならないといけないのだ。

でもそれは、喧嘩が強くなるとか、頭を良くするとかではない。

ただ自分の意見を自分の言葉で言えるようにするという事だ。

そうしないと一生誰かの駒として扱われるのだ。

#12

それにしてもあの時、「(殺してやる……)」と思っていたのは誰なんだろう?

もしかして揺すられていた洋一だろうか?

まぁ、考えられなくもないが、決めつけるのは時期尚早だ。

ところで、何でこいつはさっきから嬉しそうに笑っているんだ?

「それよりアイツ、死ぬつもりだぞ」

それは悪魔の声だった。

#13

大地がいなくなった後、洋一は屋上の柵を乗り越えていた。

「死ぬつもり?」

僕は一応、目撃者の務めとして声をかけた。

「遥人!? と、止めても無駄だぞ!(今まで見られていたんだろうか?)」

「止めないよ。でも、死ぬなら違う日にした方がいいよ」

「なんで?(どうして?)」

「だって、今日は流星群が見れるんだ」

#14

「それが何なんだよ!(そんなのどうでもいいよ!)」

「いや、大した事じゃないよ。ただ百年に一度しか見れない規模の流星群なんだ」

「それで?(だから?)」

「つまり、今夜、僕たちがどんなに頑張っても一生に一度しか見れない様な流星群がやって来るのさ。なら見てからでも遅くないと思っただけさ」

「ほっといてくれ!(そんなの興味ない!)」

そして、洋一の足が屋上から半歩はみ出る。

その時、突風が洋一を襲った。

「うわぁ。(やばい。落ちる)」

#15

バランスを失った洋一はそのまま体が屋上の外に。

洋一は必死に柵に手を伸ばした、が届かなかった。

「あ。(死んだ)」

洋一はそう思った。

それを僕は阻んだ。

#16

僕は洋一の手を掴んでいた。

「はぁ、はぁ、はぁ。(やっぱ、死ねない)」

洋一はそのまま柵を越えて転がる様に内側へ。

「やっぱり明日死んだ方がいいよ」

「う、うるさい!(死ぬかと思った)」

「それより何で死ぬ必要があったの?」

「それは……。(何でだろう? 追い込まれていたから? 落ち着いて考えると死ぬ必要はないかも……)」

その時、昼休み終了のチャイムが鳴る。

そんな中、悪魔は笑っていた。

#17

「ジートゥ。お前がけしかけたのか?」

「アハハハ。オレではないよ」

ジートゥとは僕の悪魔の名前である。

「そっか」

「それよりどうするんだ?」

「何が?」

「あの二人?」

「二人? 二人じゃないよ、一人だよ」

#18

そして、放課後になった。

「(もう少しだったのに……)」

「何やってるの?」

「遥人。何もやってないよ(まだ帰ってなかったのか)」

大地は教室で一人、校庭を見ていた。

「部活には行かないの?」

「ああ。(もういいんだよ。全て終わったんだから)」

#19

「水泳部だっけ?」

「野球部だよ。(うちに水泳部なんかあったか?)」

「残念だったね」

「何が?(あの事か?)」

「もう少しでレギュラーだったんだろ?」

「ああ。(怪我さえなければな)」

#20

「あの時、何があったの?」

「それは……(今でも鮮明に覚えている)」

『萩原。竹元。この紅白戦で勝った方を正式にピッチャーにする』

『はい、監督。悪いな洋一。お前とは幼稚園からの付き合いだが手は抜けねーぜ』

『当然だろ。正々堂々と投げあおう』

『ここで洋一を抑えられれば俺の勝ちだ』

カキーン。

『ファーストゴロ。大地、カバー』

『任せろ』

「あいつはあの時、卑劣な手を使って、俺からレギュラーの座を奪ったんだ(忘れるものか)」

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