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最近、電子翻訳機の広告をよく見かける。
少し前もポケトークのCMがあったり、来年のオリンピックに向けた
海外旅行者(インバウンド)への準備も進んでいるということだろうか。
この技術はネットワークを利用して端末で翻訳を行うのではなく、
ネットワークの向こうにあるデータセンターを利用して翻訳を行う。
本来は、端末で音声を認識してテキストに変換し、それを日本語に
変換ということを行う為、日本語や外国語の発音から変換する部分の
分析が、端末そのものでは難しいところもあった。
今では、電話と同じで、パケット化したデジタル音声データを
解析センターに送って、そこで音声解析から翻訳、さらには日本語発音
までを行い、それを機械から発音させる。
ただの電話機としての機能しか、端末にはない。
勿論、専用ボタンとか設定とかいろいろ有ると思うけど。
データ量を減らすために、返すときはテキストデータを送って
発音は音声合成モジュールが端末に入っているかもしれない。
また、日本語とその他の外国語、というのもミソだ。
言語を限定することで、変換処理のスピードを速くする。
データセンターの対応をしやすくする。
テキストデータの翻訳は、結構速くて使えることを多くの人は知って
いると思う。最近の大学生や高校生は、英語の翻訳の宿題をgoogle
翻訳に突っ込んで、こなしていると聞く。
スピードもあって割と正確だ。
困ったことに、日本語の誤字も正確に翻訳するから、英語を見て
誤字に気がつくという「ブーメラン添削」に直面する。
それが悪いのかと言えば、すでに日本語の漢字が書けなくなって
きている現代人からは何も言えない。
まあ、小学生でも分かる漢字が書けない。
ヘタをしたら、漢字という言葉もかけないかもしれない。
読めるけどかけないのではなく、漢字の一部の形を見て読んでいる
事に驚く。
「驚く」という時も、「敬」と「馬」の組み合わせに驚く。
だんだん見ていると、なんかとってもおかしな感じに見えてくる。
手を動かして書かないとヤバい。
というぐらい、人の劣化が激しい。
英語を自分で翻訳しないといけないと言うことが、実はそれほど
重要では無い気がしてくる。
そもそも手段としての言葉だから、電子翻訳機が小型化して、もっと
自由に使えるようになって、洋画も字幕がいらない時代になれば、
子供から大人まで、海外との文化に無理なく触れることが出来て
良いかと思うし、それは決して「人間の退化」を進めるものでは
無いと思う。
小さい子供に映画を見に行こうと言って返ってきた言葉が、
「だって、じまく よめないから、見てもつまらない。」
だった。子供向けと言っても、子供の年齢に対する違いは大きく、
まして誰もが同じ言葉で聞くのは無理がある。
小さい子供には言葉が少なく、短い言葉に翻訳すべきだけれど、
映画館でもそこまで出来ない。
ある程度の対象年齢を見越して、日本語吹き替えが作られる。
8~10才ぐらいが、その対象なのかもしれない。
大人口調なら、子供の映画も退屈せずに家族が楽しめるかもしれない。
とにかく、もう少し個々に対応する為に、この技術は進むと面白い。
一方で、じゃあ来年は翻訳機が、そこら中で使われるの??
って未来もない。・・・と思う。
何にしても、翻訳機は発展途上過ぎる。
それに企業の募集も
「英語がなせる人」
という条件で集めているので、公共の交通機関や大きい店とかは、
対応する人は英語を話せて当たり前、多分、中国語ぐらいなら
対応が出来る準備をしているかもしれない。
東京の商店だって気が利いているところは、すでに英語対応を
進めていると思う。
だって、学生だって高校までに最低6年は英語を学習している。
駅前留学だって、そんなに時間は掛けない。
すでに英語に対する準備は、結構、”On the go”体制なのだ。
以下推測。
では、誰が使うのか。
多くは多言語を日本語にという物なので、使うのは日本人限定。
公共ではあまり必要が無い。はず。
商店外も短い英語なら対応済み。のはず。
ここから導かれる対象は、現場を知らない危機感だろうと思う。
良くある話だ。危機感を感じて早めに対応した、それがすでに
ズレているケース。
そうして市場に導入されている物がたくさんある。
それでも、技術の進歩に少しでも貢献していれば、幸いな事だ。
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