ノナカシ
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17日目(8月8日)
5時前起床、6時前出発。
出発して一時間程すると雨が降ってきた。もはや慣れっこ。
スタート地点から15kmくらいの伊田大師堂というところで休憩。
日記をみるとそれまでの記述はなく一気にここまで歩いたのだろうか。だとすると3時間は歩いている。我ながらすごいな。
一緒に歩いていた青年は郵便局でお金をおろすというので先へ進んで行った。
高知のこの辺は遍路の道案内のシールが少ない。複雑な道のりではないのでそこまで影響はなかったと思うが、シールを見かけないと道が合っているのか不安になる。
国道56号をそれて海際の入り野松原という松林の中を歩く。晴れていれば海水浴客などで人が居るのだろうがいかんせん雨なので人はほとんどいない。
トイレがあったので行ける時に行っておく。
中には掃除のおばちゃん、ではなく若い女性が掃除をしていた。違和感。
トイレを出ると青年と合流。
海の家なのだろうかでかい建物があり中に入れそうなので休憩することに。人は誰もいない。台風が近づいているのでそりゃそうだ。
ちゃんとしたドアがついているので夜間は締まるのかもしれないが軒下でもここはかなり良い野宿スポットだ。
ひたすら歩く。この日はもう写真は残っていなかった。
四万十川を渡る四万十大橋にやってきた。
今日の野宿予定の場所からは最後の買い物スポットであるスリーエフ(コンビニ)があるので買い物をする。
ここではなんとお接待の嵐!店員さんからお茶、お客さんからガリガリ君、また別のお客さんからも(何をもらったかは失念)!ありがたすぎました。
どうやらこの辺にあるスリーエフは遍路にお茶のお接待をしているっぽい。レジの後ろに明らかに用意されたお茶が置いてあった。全部の店がやっているわけではないかもしれないが素晴らしい取り組みだ!
お接待を受けた人から
「えらいね~」
と言われた。
この「えらい」は「えらい人」のような意味ではなく、「大変だね~」的なニュアンスではないかと青年は分析していた。
橋を渡り終えた辺りで逆打ち(反対回りで遍路)している人とすれ違った。
この人はカメラマンらしく出会った遍路の人を写真に撮っているらしい。我々も撮ってもらった。撮ってもらったのはいいが名前など聞きそびれたのでその後その写真を見ることはできなかった。
1.6kmもある長いトンネルを抜けると今日の野宿予定の場所に到着。
前日は温泉の誘惑に負けたがこの日はとても進んだ気がする。と思っていたが調べてみると前日と進んだ距離はほとんど変わらなかった。
左のふくらはぎは痛いし、右足小指の水ぶくれがすごい。
これが遍路だ。
今日の宿はトイレに東屋が併設されているような作りになっていて、野宿をするには最高の環境だった。やったね。