読書感想文 2021年 – みずをくむプリンセス -その②

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みのむしクリップ

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今年の小学生の課題は、「みずをくむプリンセス」
書籍説明は前回を参照。
読書感想文 2021年 – みずをくむプリンセス -その①
■別バージョン
自由に単純に書いてみる。小学校の中高学年が読んだぐらいの内容だろうか。一応中学生基準の2000文字を目指し書いてみた。


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■バターン2
「みずをくむプリンセス」は、毎日、川に水をくみに行くアフリカのお話です。
主人公の名前はプリンセス・ジージー。お母さんがその名前で呼びます。
プリンセスはアフリカの夜空の星ぼしをしたがえる、ジージーがそう思えるほどアフリカの空は大きく広く、そして星々が綺麗に見えるのだと思います。

場所はアフリカの真ん中あたりの位置、ブルキナファソで、ジージーは毎朝、壺を頭の上にのせて、水をくみに出かけます。アフリカには広い大地と風と、そしてジージーの歌に耳を傾ける野良犬。わたしが思っていたアプリかは、不便で辛い、熱い、乾燥した土地というイメージでしたが、ジージーの言葉には、そんなところは一つもありません。
どこまでも自由で、どこまでも広い場所。それが、ジージーが住むアフリカです。

でも、水をくむのは時間がかかります。何より早朝に水をくみに行くことがジージーはイヤなようです。川までの往復は、平均して6.5Kmと本に書いてありました。子供の足では、2時間程度、水を運ぶのであれば、もっと遅いのかもしれません。
道は舗装されていない自然の道だと思いますし、壺を持っての移動は不安定だと思います。

わたしは水を運んだことは無いですし、水を運ぶことは学校の掃除でバケツに入った水を運ぶぐらいです。それでも、運べるのはわずか10リットル程度。その水で飲料水や炊事、洗濯をするのは、まず無理です。
お母さんと2人で運んでも、30リットルも運べるかどうか。30リットルの水なら一日分の食事、洗濯で3人分はどうにかなりそうです。
多分、それよりは少ないでしょうし、お母さんだけ、ジージーだけ水をくみに行っても足りない様に思います。
必要な水を確保するためには、2人で行く必要が有ります。

途中一度休んで川に到着しますが、この間、水は飲んではいません。川に着いたらすぐに水をくんだり、飲んだりできるかと思えば、順番を守って水をくみます。ジージーは待っている間は、やっぱり水をくみに来た子供達と遊びます。この時間が他の子供達と遊ぶ唯一の時間なのだと思います。それを楽しみにしている子供達もいるのでは無いでしょうか。

やっと水くみの順番が来て、土の混じった水をくみますが、まだジージーは水を飲みません。その日初めて水が飲めるのは、水を湧かして、お父さんが帰ってきて、食事の支度が終わった後に飲むことが出来ます。
水は沸騰しないと飲んではいけないようですし、日が高い間は飲んではいけない様子でした。
残りの水は、その日の夜に飲むことができますが、朝くんだ水は、すべて使い切ってしまうようです。明日には、また、水をくまないといけません。
この生活が大変かどうかと言えば、それは難しいです。
日本でも電車で2時間かけて働きに行く人は、少なくありません。今年になってテレワークという方法も聞きますが、一日4時間を通勤に使う人もいます。
勿論、働く時間はそれとは別です。
こういった環境は、国毎に違います。ジージーが言うように、アフリカにはとても広い空があり、それは素晴らしい世界です。
ただ、今より少し便利になれば、選択肢は増えると思います。
例えば、家の近くに井戸が出来れば、川よりも汚染されていない水が手に入り、健康面でも大分良くなると思いますし、水をくみに行く時間で別な事を行うことも出来ます。
日本では水道が完備されていたり、毎年、梅雨や台風によって水が手に入りやすい環境です。それでもお金を払ってペットボトルの水を買ったり、地方では水道設備の維持にお金が払えず、井戸に戻ってしまう事象があります。日本は水に恵まれてはいますが、それぞれの欲求に合わせた環境を手に入れていないと言えるのかもしれません。
日本でもいくつかの事は不便だったり、過剰だったりします。
食品ロスの問題は、過剰な提供ということだけではなく、食材を無駄なく使う機能が不足していると言えます。過剰ではなく、段階事に提供していく仕組みが不足しているのです。
どこかを継ぎ足して過剰にするとバランスが崩れて、どこかが不足する。そう言う事態にならない「少し便利」程度が大切なことだと考えます。
この絵本は、モデルとして働いているジョージ・パディエルさんの話を元にしたとのことですが、ニューヨークの摩天楼のような都市に、アフリカが変われば良いとは思っていないと思います。アフリカに井戸を作る活動を手伝っているとのことで、きっと今のアフリカに少し便利になれば良いという気持ちだと思います。
都市にはない、住んでいたアフリカの大地、広い空をとっても愛している様子ですし、環境はそのまま、安全な生活が出来る少しの便利を提供出来たらと、考えているのではないかと思いました。
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ここまで 1912文字。

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