農奴物語、過労死直前まで働け

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みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

新型コロナの影響が解放されつつある町中では、Wi-Fiスポットに群がる人が増えて来た。フリーワイフィに群がる人達の目的は、様々だ。
はじめは、ポケモンGOのイベントか何かかと思っていたけど、単にWi-Fiの強度が強かったり、つながりやすかったり、場所が便利だったりで人だかりが出来ている様子だ。
通信は、お金をつかう。
スマホの提供側は、家ではwifiと言うけれど、
家に固定回線のネットワークを入れる家庭は減っているようだ。
家族それぞれが端末を個人利用している場合、携帯回線とは別にネットワーク回線をつなぐ意味は無いのかもしれない。
家のWi-Fiは、贅沢品かな。

昔は、ウオークマンを持たない子供もいた。
ウォークマンは1台2万円程度。
再生機の値段と相場は、今もそれほど変わらない。

でも、いまは、みんなスマホを持っている。
端末代金は、2万~7万ぐらい。
それを分割してきっちり払う。
その通信費は、年間、6万程度。
毎年、ウォークマンが一人3台買えるし、クリスマスのプレゼント、ゴールデンウィークに旅行、年2回のディスニーランドなどなど、自由が手に入る金額だ。
そうやって、毎年、数万円の金額をネットの閲覧に消費している。
娯楽はお金がかかるけど、通信費に比べたら、結構安い事がわかる。

で、ネットをやめられるかというと、そうはいかない。
あらゆる手続き、国の申請までもがネットを軸に動いている。
ネットワークを使わずして、役所の受付台にも立てない状態が、国か進めている現状だ。
まじか。
ネットワーク費用は誰が負担するんだ。
エネルギー効率から見て、何もしない状態の紙は、ゼロのエネルギーを必要とする。
しかし、ネットワークのデータは保存にエネルギーがかかる。
HDDに書かれたデータは、それ自体は維持にエネルギーを必要としないけれど、いつ読み込まれるか待機するため、HDDの電源はいれたまま。
勿論スリープ状態にはなるんだけど、HPやブログ、ネットに乗っかるすべてのデータは、そうやってエネルギーを消費して保存されている。

アクセスすると
「データとの接続の準備をしますので、24時間以降に再アクセスをお願いします。」
っていうHPはない。
どこも瞬時にアクセスできる。
404 not found と表示されて見えない場合も有るけれど、大抵はいつアクセスされるか待ち構える体制。
そう考えると、社会を維持しつつけるエネルギーの多さに驚愕する。

だがしかし、一般の手続きか電子化されて、手続きのインフラに格差が生じるのは良くない。
電子化するなら、国民全員に標準端末や通信費用も平等に配布するべきだと思う。
それ以外を使用するのは自由意志と言うことで。
ってな具合に、デジタル化には不平等さが伴う。
そもそも人間の五感では接続出来ないデータに統一しようという動きは、問題も多いと感じる。
市民の一部にロボットを迎え入れるなら別だけど・・・世の中は確実にロボットも生活できる世界になりつつある。
もしくはロボットにした人間を操作しやすい社会と言った方が近いのだろうか。
食事中もスマホから目を離せない人達にしたら、食事もスマホで配達されれば良いと思っているかもしれない。
デジタル化を快適と思っているのは、人ではなく、ロボットだと思う。

「誰のため」がテーマに思う。
レジ袋は誰のため、データ化は誰のため?
すべては人の社会のためだけど、人の意識はついて行けない状態になりつつある。

[国が作っているポスター]

熱中症対策をIoTを使って、作業員の状態をセンサーで測り、注意喚起をするってもっともらしいけど、自分の体調を知るセンサーは、人間自体に備わっている。
苦痛や痛覚、それがセンサーだ。
そのセンサーが根を上げているのに、申告することが出来ない状況を作り出しておいて、それをセンサーで検知して注意するって、人間はセンサーがないロボットじゃない。苦しいのは苦しいと感じる。

センサーがないロボットに対するケアを
人間に適合するIoT社会のエゴイズムさに
あんまりだ、と、叫びたい。

苦しければ人は休む。そうさせないシステムがあるから、仕事中に熱中症になる。
それをセンサーまでつけて、本人の意思とは別に限界まで働かせようという意思だろうか。
この熱中症対策を取り入れている会社って、ブラック認定して良いはずなのに、なぜか国からは良い政策として褒められている。それは言い過ぎか。
対策をしようとしているのだろうから。
でも、論点というか、私の知能の『小学生レベル』で考えればそうではないと思う。
なぜ、実際に起こっている事に変だと思わないのだろう。
それは、私のこの考え方が社会から逸脱しているからに違いない・・・・。
社会の仕組みがわからない。

とにかく、苦痛で休みたくても言い出せなく、そして熱中症や事故につながっている。何か起きると会社が労災の責任を問われるので、国に対して管理していた証拠が欲しい。
だから、IoTで代わりに調べてあげましょう。が、正義なんだ。不思議なことに。
本人が苦しいと感じても、ニコニコしなから、
「センサーの数値では標準的な人はまだ頑張れます。さあ、がん張りましょう。」
って事なんだと思う。
それってオカルトマンガでよく見るシーンだ。
現実だったのか。

人の為なのか?
労働側の人の為ではない。
働く対価の考えは、効率化という言葉によって、年々悪化している気がする。

新型コロナ対策で、多くのパートさんがメアドを会社に登録され、朝の体温を連絡する様に言われて、まだそれが続いていると聞く。
なるほど、会社は誰の資産でそれを行っているのだろう。
社員には会社アドレスと、会社から通信費が出るだろうけど、個人アドレスと個人の通信費を消費することを強要している会社は、ちゃんとパートに使用料を支払っているのだろうか。
そして、電話ではダメなのだろうか。
自分達の管理の作業を他人のメアドと通信費を使って、自分をスルーして更に上の管理者に伝えている。
手間が増えたのは、労働者だけ。
・・・まあ、メールが来ないと社員から連絡が来るらしいけど。

無駄、効率化と叫びながら、そこにいる人達はHDDといい、人の状態管理といい、メールアドレスといい、直接目にすることを見ずに、実際はとても多くのエネルギーを消費した上に成り立っている。
そして、それはタダ(無料)だと思っている。

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