旅するニート – [奈川渡ダム] –苔トンネル

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みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

長野県、上高地に向かう新島々駅から立山に抜ける途中。

国道が走るダムとしては日本で2番目に高い場所。
それが奈川渡ダム。
ダム三姉妹の長女は、東芝製高速エレベーターで、ダム横の
TEPCO館から一気に下る。
ダム見学コースは、そこがスタート地点。
でも、諸事情でしばらくは見る事ができない。
いつまで、このままなんだろう。
鶴見の電気の資料館も閉鎖しているし、タービンや最初の
発電機のレプリカとか、貴重な資料も多いのに。
残念な気持ちです。
すべての展示物が、真っ暗な建物の中に鎮座している事を
思うと、モノ悲しいな。

[奈川渡タムへのトンネル]

奈川渡ダム見学コースで、始めにひんやりとした長い
トンネルを歩く。
この外は、ダムの下に出る。40mを超える水面下に行く。
トンネル内は冷たく湿度が高く、一定間隔で蛍光灯が
ついている。
その照明が付いている場所に、コケが生えている。
それ以外の場所には生えていない。
日陰に多く自生するコケも、光がないと生息できないことが
一目で分かる。

ダムと発電機、ジリジリとコロナ放電の音がする
発電機からの送電線。
自然史か無い渓谷にダムが存在し、
無機物ばかりのダムの施設の中に、
コケという生命が生息する。

何重にも重なる無機と有機のつながり。
そんな世界が、私がここで見ている展示物。

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