技術部の壺の中 — Vol. 88 [ビーコンって、どう?]

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みのむしクリップ

みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

そういえば最近、iBeaconって聞いてない。
AirDropで画像を送りつける行為が話題になっていることで、
Beaconを思い出した。Beaconに似た仕組みだ。
勝手にお知らせしてきたり。

iPhoneユーザーじゃないから、更に事情にも疎い。
iphoneを使っている人達は、うまく活用していたのかな。
宝探しのタカラッシュとかが使っている話は聞いたけど、
他で何に使っているのかは、あまり聞いたことが無い。
近づくと美術館の案内が自動で聞こえるとか。
うーーん。
あれは、はっている番号を再生すれば良いから、そんなに
必要かな。お年寄りが意識せずに再生できると言うけれど。
そこまで何かをケアしないといけない社会って、どうかな
と思う。口だけ開ければ、食べ物を入れてくれるとか、
口を開けなくても、食べ物を突っ込んでくれるとか、
それを便利と呼ぶだろうか。
介護の線引きかと思う。
歩いているタイミングで話してくれる、と言っても、
混んでるから、空いている絵画から鑑賞したいという場合、
追従出来ないとしたら、それは使い方が悪いとか言うのかな。
細かに調整が必要になると思うけど、展示会でそこを頑張る
必要が有るだろうか。

企業が提案する案件は、必要が無い人に提案し出すと問題が
収拾しにくくなる。
知っている人が使えば良いけれど、知らない人達は、
まず覚えることから始める。しかも採算をとる必要が有るので、
導入した年度に売らないといけない。
そんな計画は、やめた方が良い。
かつては、時間をかけてやっていたので、エンドユーザーが
被る問題も少なく、改良を加える余地もあった。
しかし、最近は、すぐ導入、すぐ使え。
それでは、売る方も素人が多いし、導入した問題はユーザーが
かぶることになる。
そして、それは使い方が問題とか、
「いやー、所詮、中国製で安いんで、これぐらいの問題は
発生しますよ。」
とか、なんか、他に責任転嫁したりする。
ユーザーがかぶったリスクは、導入した人の甘さが招いた責任
だと思う。ここ20年で変わってきたのは、そう言う扱い。

Beaconも距離を計測できる仕組みが入っていたと思うけど、
電波の強度ででそんなに正確に出来るはずが無い。
だけど、売り文句をろくに試さずに出来るはずという勢いで
売ったりするから、問題が発生する。
買った方の期待値と違いが出ることがあるから。
周波数を変化させるドップラーレーターやそんな使い方じゃ無いと
距離は解らないだろうな。

でも、近づいたら、「私はこういう人です。」ってぐらいの情報は
送ることが出来る。
それでショップの製品情報のHPに誘導したら便利、とかいう話し。
スマホ見ながら商品見ているのは、アマゾンとどっちが安いか
検討している人ぐらいだけど。
目の前の商品からホームページに飛ぶ人はどのぐらいいるのだろうか。
関連商品を買おうかとか、成分はとかそういうことは調べるかも
しれない。でも、昔のお店は、そういうの書いてあったよね。

だからBeaconは、宝探しのイベントでしか見ないのかもしれない。
一応、利用を調べて見ると、
横浜八景島・シーパラダイスの水族館では、近づくとビーコンで
説明してくれるとか・・・・。
素直にそこに貼ってある写真を見比べたりじゃダメなんだろうか。
薄暗い部屋の巨大水槽の前で、みんながスマホの画面に顔を
照らされているシーンは、水槽側のラッコからは、
「ホラー劇場ですか!!!」として写るに違いない。
どんだけ動物虐待なんだよ。
なんか、いらないオーバーテクノロジーな感じがする。

Beaconは、いくつか利用方法が提案されていたけれど、
やはりタグのような使い方しか思いつかない感じだ。
それ以外はそんなに重要ではないし、タグとしても普通に使った方が
ストレスフリーだ。
AirDropの端末間で写真のやりとりも、普通に出来ていた時代があった。
ガラケーの赤外線通信、IrDAだ。
みんなそれを使って、メルアドを交換していた。
じゃなぜ、途中でそう言う手法が無くなったかというと、ネットワークが
充実して、SNSとかで一度にみんなに配信できるからかな。
赤外線は以外と便利だったけどな。
確かに繋がりにくいときは、繋がりにくい。
赤外線のIrDAの素子は意外と難しく、光軸合わせの問題も有った。
基板実装で曲がって取り付けられると、通信がしにくかったり、
逐次通信していくので、通信最中にやりとりが途切れるとだんまりに
なったり、とにかく、作る側には難しかった。
距離も指向性から20~40cmぐらいが良いけれど、相手が悪いと、
どこに飛んでるかわからないので、全く通信が出来ない。
しかも、消費電流は1A近くで、馬鹿食いなデバイスだった。
あと、デバイスも高いし。700円とかあり得ない値段していた場合も
ある。
でも、似たようなデバイスは、今はあまりない。
Wi-Fi, Bluetooth、それぞれ双方で承認が必要だし、
ネットワークパスワードの確認が必要。
アドフォックやP2Pで繋がるとしても、手続きが面倒くさい。
NFCなら、自分の見ているサイドを携帯の背中同士をあわせて
通信することも可能だけれど、そのぐらい簡単な通信も良いとは思う。
なかなか、すぐ送って、ハイ受け取った!! という感じには行かない。
そして、いま、AirDrop問題になっているから、
手軽にしかも一方的に送る情報はあり得ない。むしろ危険視されている。
Beaconって、だから構想があいまい。
トランシーバーの様に個々が繋がるでもない。それをみんなが
聴けるわけでも無い。
デジタルだから、始めに接続する準備をしないといけない。
近くにいるという距離の正確さはあまりなく、
届く範囲は部屋で物を探す程度。
ペットや子供を探すなんて距離まで届かない。
出来る範囲のテクノロジーで仕組みを作ったあとに、
使い方を考えたという様な感じ。
人と繋がるのは、ネットワーク越しで足りているし、
物理的には携帯の電波で問題が無い。
GPSでいる場所を測位して、データを送った方が良いし、
室内程度なら、・・・そのまま探した方が良いんじゃ無い??
電池が無くなって、返答しなかったり、電池が液漏れしてたり。
Beaconは、今後どうするのだろう。

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