技術部の壺の中 — Vol.71 — [新規事業支援]

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みのむしクリップ

みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

テレビのニュースを見ていたら、国のとあるグループが、新規プロジェクトに
お金を出すらしい。その映像の中で、
「最近のプロジェクトの立ち上がりはスピードが違う。」
って、コメントがあったけど、営業ならば、そう言うコメントは正しいと思う。
大西洋で無線電信が流行ったきっかけは、作物の取れ高と相場の予想に後押し
された。ビジネスは早い情報とアクションが鍵というのか、定石みたいな話。
だから、今の日本の電機業界の様に、他国がプロデュースした物を買って売る
という動きには、早い対応が必要になる。大体できあがった物が市場に提案されて、
それを見てからのアクションだからだ。
では、誰が『大体できあがったもの』を提案するのか。
本来、プロジェクトはその部分から始まっているし、そこに投資をすべきもの
ではないか。だから、上のコメントはプロジェクト投資としては、なんか同意が
出来ない。アポロ計画にしても10年はかかっていて、それが遅いとは全く思わない。
今、火星に湧いているけれど、アメリカはずっと以前から火星に向かっていた。
だから、他国の製品は、見た目、今、目の前にあるが、当然、2年も前から計画され
ていた物だ。
それが、遅いか早いか。
日本は、今、製品を目の前にだされるから、それに追いつかないといけない。
彼らが歩んできた2年間を帳消しにするぐらい急がないと、
時代は過ぎ去ってしまう。全力以上で走り抜け、短期間で仕上げないといけない。
一瞬、かっこいいかもしれないけど、
朝遅刻しそうな時間に出て、パンをくわえながら汗をだらだら流して走る
スーツ姿のサラリーマンの事を言っている。早く起きれば良いのに・・・
と誰もが思うだろう。
だけど、それはあまり重視されず、懸命に走る姿を賞賛している。
日本の真意は、どこにあるのだろうか。

スピードが速いと喜んでいる場合ではなく、どういうチャレンジやプロジェクトが
この先必要かを重視べきだ。そう言う性格から失敗はあり得るし、多分出来ない
プロジェクトもある。

この取り方で求める物が変わる。
スピードを求めるとより確実性の高い案件を取らざるを得ない。
失敗のリスクは避ける必要が有るから。
ここで、失敗をしていけないことが、大前提。
では、さっきのチャレンジには失敗はつきもの・・・
という事と矛盾するのでは??
失敗しないためには、?
それにはプロジェクトの目的とリスクを理解することが要になる。
どこまで達成するかのゴールを段階的にしたり、リスクを補うためにそれを
回避する別なチームを用意したり、そういう準備を行うことが必要になる。それをを考えること。

他国の技術を購入して、すぐに立ち上がり成功するプロジェクトも社会に革新を
もたらさないかと言えば、ドキュメントの書き方で、いくらでも『革新』に
見せることは出来る。
スマホのアプリで、有事にセンターから生存者の位値を把握するアプリとか、
なんか便利みたいな感じだ。
それで、センターから端末に強制的に接続できる様にSNSアプリを変更したり、
地中50cmでも通信出来る方法や位値測位とか、LPWAの技術で長距離通信が
出来るとか、それだと雪山遭難でも使えるねとか。
そして、今、そう言う物はないから、『新しい』って、いろいろまとめて、
まとめる方法は良くあると思う。

それが、本当に求めているプロジェクトか?

最近知ったことなんだけど、Nintendo Switchは、TRON OSで動いている
って聞いた。GUIがアンドロイド的だったので、てっきりAndroidだと思っていた。
これはすごい。
世の中、Androidを使っていろんな物が使われているけれど、googleのOSの
アップデートの問題はついて回る。
windows CEやWindowsXPを使った端末の時にも別な問題は発生していた。
Androidほど深刻ではないけど。
その問題を自分たちで解決できないところが、日本の課題でもある。
勿論システムの規模は違うけど全て自分達で開発ができる環境の
構築は称賛したい。
それに日本由来のTRONベースのOSが生きていたことに驚く。
こういうプロジェクトにもっと力を入れて、汎用製品に向けた開発のしやすい
環境やCPU(SoC)の開発に繋がっていくことで、相互の発展が得られると私は思う。
だから、NintedoがSwitchを使って、段ボール工作で動くものを提案したり
している姿は、むしろこれこそが本来のプロジェクト開発としての意味のある
行為ではないかと、思ってしまう。

一度、国とつながりがある機関と民間企業を含めた見直しが必要で、
それをしない限りなんかこのまま衰退しておしまいみたいな気もする。
ただ救いは、火星の探査機の失敗やはやぶさ初号機の時代がすぎ、
はやぶさ2号機の作業が問題が無く進行している事をみると、
新しい世代のエンジニアは、結構しっかりしているんだな・・・って希望を感じる。
ひょっとしたら、自分と同じ世代の現存する古株を全消しした方が、
良くなるのでは無いかと思ったりもする。
日本の暗黒時代を作った私たち世代・・・か。

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