技術部の壺の中 — Vol. 42 [統計要素と表現について]

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みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

「四角いあたまを丸くする」というタイトルの学習塾の広告で、
2019年の春のテーマは、「定量と定性」性質か、量か。
その違いを小学生とか中学生を対象としたテーマで書いている。
勿論、電車の広告だから、「なるほど。」と
通勤途中の父親や母親に思わせるのが狙い。
だから、完全に大人向けなので、そう言う作りになっている。

ニート脳としては、「定量と定性の違い」これに若干、違和感を感じる。
二極性を言うような構成だから、その二極の軸は、一つの極性の事象、
「同一ディメンション」である必要性を感じる。
性悪説と性善説、理性の有る/無し。
どれも、プラスとマイナスの線状に存在する対極。
これに対して、定量と定性は、ことは似ているけれど、同一軸上に
存在しない別な次元の話。だから、定性性の証明に定量性が使われる。

次元の表現は、難解で統計上のテーマでもあると思う。
それが何でニート脳と関係しているのか?? って、
ニートと言うよりは私の脳のバグかもしれない。
指針を示すとき、どこかを基本にして相対的に表現するけれど、
私はその軸足が定まらないというか、もっと何か表現の仕方が有るのでは
無いかと考えてしまう。
たとえば、性善説-性悪説、これはプラスとマイナス、つまりは一次元の
線状で表現できる。
それに家庭の経済環境と学力のデータを盛り込むと、
2つの違う定量的な要素で、二次元-平面のx,yで表したり、
3つの要素は、x,y,zの3次元で表したりする。
さらに、それが男女の違いとか、x,y,z,cとかで表すとした場合、
この四次元を図としては、色分けという違う要素で表せるとは思う。
では、次の要素は?? プロットの形の違いとか??
または、それぞれの性善-性悪の共通軸からの相関を表して、データを
比較すれば良いのでは??という話もあるだろう。

でも、一度に表示されるデータの集合は、違う視点と結果を表す。
写真では分からないけれど、気象科学館にある地震の規模と発生場所を
プロットした3Dの展示物があり、
これを見ると火山性の地震とプレートの沈み込みが見事に表現されている。


写真は二次元でわかりにくいけれど、色が薄いところは、深い震源に
なってみえている。

複数の次元を同時に表現することで、新しい発見がみえてくるハズだ。

別な視点では、
「喫煙は悪いかどうか」という要素でも、マナーとか、男性-女性、
妊娠中かどうか、お酒は飲むのか、精神的な安定性、犯罪率、など、
タバコを軸に考えると、なぜかネガティブ要素になるが、違う傾向から
タバコを吸う人がいて、たまたま犯罪率と喫煙率が比例してみえるという
こともあるかもしれない。(犯罪率と喫煙率は全く関係はないです。
例として上げただけ。喫煙率と低所得は関係があると主張する人たちが
いるので、そのあたりの関係ですが、全く根拠は有りません。)

つまりはみえない糸の本当の意味をセオリー通りの集計では
見落としているのではないかという所だ。
そう言うこともAIを使った機械学習で解決されて行くことだとは、
思うけれど。

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