技術部の壺の中 — Vol. 23 [AIは、音声が基本??]

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みのむしクリップ

みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

照明の明かりごときで、
そんなに細かな調整もいらないだろう。
そうなんだよ。
つくかつかないかだけでも良いぐらいなんだけど、
提供する方が過剰に設定すると、
こだわりが出たり、良く判んなくなったり。
無段階調整のイスとかも、
「結局どこが、最適ポジション。」
って、思いながら、『腰いてーなー』と思いつつ使う。
調整なんて、不要なのかもしれない。

口で要件を伝えることはすごく難しい。
練習すれば簡単だけれども、日本人には練習する機会が少ない。
発言させてくれないから。

かつての新人類から秋葉系オタクと若者レベルは、
進化している。決して悪い意味ではなく、

彼らはとにかく良く話す。
情報を音声で伝えることにたけている。
日本の雄弁家の方々のように、コトバを選んで、
話すのではないけれど、とにかく話をしようとする。
その情報が相手にとって、どのぐらい意味があるかないか、
コトバのボールをぶつけている壁打ちしている場合も
あるけれど、
その情報を受け手側が選択出来たと仮定したときに、
彼らが提供する情報の伝達スピードは、
言葉を選んで話す人の何倍も早いことに気がつく。

しかも、話す側が事前に加工した情報だったりして、
意訳した間違いが伝わるというケースも少ないはずだ。
受け取る側が、情報を選ぶ能力が無いと破綻するが、
インタフェースの整合が出来てしまうと音声での伝達は
割と快活になる。

多くの情報から条件分けで、正しい情報に至ることは、
機械はものすごく得意だ。
少ない情報から、必要なことを把握することは誰でも難しい。
男塾の塾長、江田島平八は、
「わしが男塾塾長、江田島平八であーる。」
の一言で、人を動かしていたが、AIは教官達ほど賢くは
ない。
多くの言葉で補正しながら伝えようとしている若者達は、
AIと相性が良い。知らないうちにAIに最適化している。
それが、かつての大人から言わせると、
「もう少し整理してから話しなさい。」
ということになる。
実は、最適化できていないのは、大人側かもしれない。
若者はゲームにも精通しているので、
今時の戦争が起きたときにも最適化している。
『神の見えざる手』だとすると、恐ろしい限りだ。

では、そんなに難しいAIのインタフェースを音声で
行うかは、アメリカの持ち込み案件が音声だからって
理由だけだろう。
有識者は、「人間とのインタフェースとして、
音声が一番早くて良い。」っていうかもしれないけれど、
音声でスマホを使っている人はいないし、
エアコンだってリモコンだ。
お好みのボタンを押す動作の方が、はるかに速い。

最近、2019年2月、セブンのコーヒーが
タッチパネル式になった。
紙コップを置くと、機械が認識してタッチパネルに、
ホットかアイスかコービーのボタンが出る。
まどろっこしー。イライラする。
そこまで切り分けたら、レジでオーダーを取ったら、
機械がコップを出して勝手にコーヒーを入れて
出てくるのを客が待つだけの方が良いだろう。
とにかく、決まった動作ならユーザー目線では、
ボタンの方がはるかに速い。

問題は、要求する項目がどのぐらい有るかという話だ。
部屋の電気製品程度ならば、リモコンでいい。
コーヒーもボタンで良い。

音声なら項目が限定されない指示が出来る、
と言うかもしれない。
「アレクサ、流行の音楽をかけて。」
「民族音楽と、民謡が12曲ヒットしました。」
周囲の人が民謡ばかり聴いていたら、そうなるかも
しれない。
そこで、「いや、民謡はないでしょ。」って言うのか、
はじめから聴きたい曲の種類を言うのか、
指示の要素は際限なくある。
たとえ機械学習で、前後関係を理解したとしても、
それには限界がある。
自分に最適化した、自分用のコンシェルジュとして、
じっくりとAIを育てないと、会話も成立しない
かもしれない。

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