技術部の壺の中 — Vol. 18 [静寂を求めて- 電車の雑音]

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みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

とあることからiPodを使い始めて、
電車の中では全く音が聞こえないことを知った。
ヘッドフォンのせいもある。
そんなことを思っていると、『ノイズキャンセル』って
魅惑のワードが頭の中で膨らむ。
ノイズキャンセルヘッドフォンを使えば、
多分OK。。。。
って、ボーズかい!! ボーズか良いのかい!!
そう、Sonyのノイズキャンセルがいまいちと
感じている自分は、もうボーズしかない。
ほかのヘッドフォンも試したけど、音が変わって、
いまいち。
でも、ボーズはむちゃくちゃ高い。音を聞くだけだぞ。
だけど、みんなにボーズは支持されている。
まさにボーズ丸儲け構想。

でも、実際電車の雑音って、どうなんだろう。
Sonyは、100Hzぐらいの雑音を消すことに力を
注いでいると読んだことがある。
そこで、JR東海道線と横浜市営地下鉄のある日の
雑音を測定して見た。
スマホのコンデンサーマイクなので、多分低域は
とれないし、高域も疑わしい。

測定した結果、確かに電車では100Hzの音が大きい。
だけど、それはデータだけの話で、それほど音は、
気にならない。どちらかというと、電車内で話す
女性の声の方が響いている。
JRは、100Hzの音が定量的に発生している
けれど、地下鉄の方は、たまに響くぐらいで、
全体的な雑音は音声域の700~1400Hzあたりが多い。
また、JRは高音域の音が少なかった。
これは、電車のダンパーが空気であることと、
地下鉄と違って、地上を走っていて、高い音が
壁に跳ね返って入ってくることがないからかも
しれない。
結論としては、Sonyの狙いの100Hzの音は、
確かに電車で発生しているけれど、
車内で発生している別な音の方が影響が大きく、
全体域で音を消さないと静かになったと感じられない、
って、ことだと思う。
人の声は聞こえるようにしているらしいから、
意図的に消していないけれど、
それではダメだと言うことかな。

多分、飛行機はこれとは違うのだろうなぁ。
最近飛行機に乗っていないので、調べようがない。
まあ、今のところ、必要ないかな。
やっぱりボーズなのか?? くーーっ。
ボーズのノイズキャンセルヘットフォンを
恵んでくれるなら、喜んで効果を確認させて
いただきます。
だけど、タダの音の世界の話、
そんなに簡単にキャンセルできないのか不思議な
感じがする。電車自体がノイズキャンセル機能を
搭載しても良いぐらいなのに。

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