技術部の壺の中 — Vol. 03 [設計手法 – 用途に合わせる]

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みのむしクリップ

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主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

PCの回路設計として仕事しようとしていたとき、
「ハード設計って、サンプル回路でもらった資料の通り、ただ線で
つなぐだけでしょ。」
って、話を良くされる。
まあ、死にかけた日本ではある程度正しいけど、そういう考えは残念だと思うし、
そう言う思考で日本は死んでいったんだなとも思う。

突然話が変わるが、世の中に指南書という物はたくさんある。
でも、どの人に対して書かれているのか、難しいところがある。
人のレベルは千差万別だから、万人受けする指南書自体に無理がある。
恋愛指南書は、小学生、中学生、大人によって違うだろう。
車のガソリンも、ハイオクとレギュラーでは違う。
どちらでも車は走るから違いを言う人は少ないけれど、そもそも燃焼する
温度の違いから用途に合わせて使うということは、ほとんど言われない。
そう言うミスマッチが内包されている社会は、そのズレからストレスを
感じることになるのだと思う。

スイカの改札での読み取り。
精神注入!! のごとく、強烈にたたき付ける人を見るけれど、その実、
読み取りは変わらない。そうすると読み取りやすくなるという経験則は
別な理由から。
スイカカード-NFCは、一秒程度の読み取り時間が必要で、その時間内に
カードと読み取り機との間でアンテナのマッチングをして、読み取っている。
一定の距離に一定時間保つ、ということが必要。
たたき付けると、そこから引き離すのに時間がかかる。
この時間、多分一秒以上かかっている。
手に持ってピラッってかざすと、位置と停止する時間が極端に短くなる。
だから、たたき付けた方が読み取りやすく感じるわけ。
指で浮かせても、一秒停止すればすぐ読み取る。ほとんど変わらない。
使い方が知られていないから、ストレスを感じる結果の一つ。

スマホで使われるバッテリーも、モバイルバッテリーも、ACアダプターに
しても、大体つなぐだけと思われているけれど、その実いろいろ理由が
存在する。でも大体は、バッテリーが膨れたり、火がついたりという結果
でしか物事を見ない。それが不安とストレスをあおぐ。
そんな危険なものが世の中に販売されるはずが無いのに…..。
実際はとても安全、だけど使い方が問題なだけ。

つなぐだけ、という回路設計も、つなぐだけだけど、何と何をつなぐか、
どういう経路でつなぐか、予備としてどういう用意をするかで違う。
それが設計力でしょ。
探査衛星の「はやぶさ」が帰ってきたのも、バイパス回路のおかげでしょ。

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