通知のない世界

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みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

いろんな連絡に、いろんなSNSを使う様に言われる、
バイトではlineを使って連絡する。
だから休みはLineを見たくない。
よって、プライベードで使いたくないツールのナンバー・ワンだ。
ラインの通知は心臓に悪い。

歯医者から入れる様に言われたSNSは、最近、いろんな許可を求め始めた。
カメラ機能、GPS位置情報、マイク、スピーカー、カレンダー。
カレンダーは良いとしても、カメラとGPSは越権だろう。
ストーカーアプリか。
とにかく、それらを「許可」しないとアプリが使えない。
イコール、歯医者に通えないことを意味する。
まじか。

最近そのアプリは、毎朝、今日の天気を通知しだした。
天気は、自分の知りたいときに検索する。
不用意に通信費用を消費して、伝える必要なんて無い。
大体、引きこもり中に天気なんて、不要だ。
槍が降るなら、通知してくれてもいい。
不要なネットインフラを使い、データを消費してしまったことを 世界に対して謝罪したくなる。

更に不吉なのは、モバイルスイカアプリだ。
今まではスイカとカードの紐付け程度のアプリだったのに、他のアプリとの連携や、Twitterと連動しろとか、言いやがる。
自分の金銭関係や個人情報のレベルが高いツールと、Twitterの様な不特定多数が雑多に使うツールを連動したがる精神がわからない。
個人情報から、連動は避けるべきでは?

とにかく、社会は不要な通知を無作為に送りつけ、GPSの不要な個人情報を収集する動きに夢中だ。
3日引きこもっていたら、死んでいるんじゃないかと通知されるかもしれない。
全く、ナンセンスな時代だ。
個人レベルの情報が、そんなに必要なんだろうか。
正直、私は消費にそんなに貢献しないぜ。
エンゲル係数が高い人達なんで。

[ラインは嫌いだ・・・。仕事の連絡だけだし。]

通知のない世界は、それは静かな世界だろう・・・・って思ったら、5年ぐらい前の世界は、まさにそんな世界だ。

「電話は身勝手に、人の仕事を中断する。」
そう言っていた課長がいたけど、電話から情報蓄積型のメールにかわり、更にそれがチャットやSNSにかわった。
メールはFAXと同じように、すぐの回答は期待できないので、人はSNSにすぐに移行した。誰もがすぐに答えを知りたがる。
ほしがり屋さんだ。
電話は仕事の自由度が低い、と見られていたのに、結局、ASAP重視の、
その形態に戻ってしまっている。
だから、熟考した仕事や処理や結果が伴わない場合もある。
「あれ、これどうやって処理してたっけ?」
そう思って、毎回同じ事を繰り返す。
ちゃんと、作業をした後に資料に残せば、エラーは再発しないのに、最近企業が起こす重大問題って、そう言うちょっとした「ど忘れ的なミス」が重大事件につながる。

工場で最終確認の工程を行わない習慣がついていた、とか。
検査のタイミングが、バラバラだったとか。
入れ忘れとか。違う物を入れたとか。
・ISOを導入しています、
・各工程の段階でチェックしています、
新しいQCの手法を取り入れた宣伝をしているくせに、昔、できていた事が、いま、できていない不思議。
それこそ、「入れていない警告」とかを通知すべきだと思う。

人手不足とスピード感と、企業が守るべき品質と。
両立は出来ないから、程度を下げるべきなのに、年々向上していると、うそぶく。
人手が不足していれば、低下するのに、そこだけ数学が成立しない。
成立しない = 個人へのひずみを産み、最終的に企業イメージ低下につながる。
・・・その前に、個人のひずみが、個人の犠牲にシフトしていることは確実だ。

とにかく、通知だけ入れても、処理が伴わないと、意味が無い。
「ラインで入れたけど、今日、すぐ来れる?」
どのみちねじ込むなら、ラインも不要だし、電話だけで良いじゃん。
ラインで通話しなくても、使っているのは携帯電話なんだから・・・電話しろよ。
ハイテクすぎて、何かいろいろ違う気がする。
とにかく、何かお知らせすると、処理が進んだような錯覚を与える「通知」は必要が無い。
相手が受けとっている、同意している、理解しているわけではないのだから。

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