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日本ラジオ博物館
戦前のラジオと昭和の高度経済成長期のラジオなどの品々が展示している。
古いラジオや古い家電がおいてある。
有志何人かで始めたらしい。
でも、オーディオ関係の集まりでも、アマチュア無線関係の集まりでも
ないみたいで、純粋にラジオコレクターの集まりが発起らしい。
平成になる前の昭和の家電もおいてある。
そう言う時期のラジオやオーディオ機器だから、見たことがある製品も多い。
と言うか、懐かしい物もある。
松本の隣の安曇野市は、今はVAIOになったSonyの長野工場が有った場所で
オーディオ機器のピクシーシリーズを生産していたと聞く。
長野はEpsonをはじめとして、昭和の夢のある製品を生産した場所の一つ。
松本の島内にあったEpsonの事業所で、光の方に向かって走る小さなネズミ
[マッシュ]の展示を見たことがある。
10円玉よりも小さなロボットだ。機能は、光に向かって走るだけ。
でも、当時はそういう物に、胸躍(おど)る気持ちを感じていた。
松本駅の通りにあったジャズ喫茶店にパラゴンスピーカーがおいてあった。
旅行で松本に来たときに見たけど、今から25年も昔だと思う。
スピーカーというよりは家具なんだけど、そう言う物があった松本。
いまは、電機産業全般が衰退していて、
松本で働いていた人達が悪いわけでは無い。
時代の移り変わり。
松本は、以外と奥が深い。
実は、その昔、松本電機部品というバーツショップでバイトしたことがある。
最近行っていないが、まだあるだろうか。
2階は、真空管だらけだった。雑然と置かれていた。
買う方は、その山から見つけた部品を1階に持っていって、値段を聞いて、
気に入ったら買う。
似たような仕組みは、神田の雑品屋やかつての秋葉原の部品屋も同じ感じ。
値段は互いの気持ちだし、何かを探す喜びは大きかったから、次回は何を
見つけるだろうというワクワク感もあった。
一種の宝探しだ。そして、見つけた物を修理したりして、動かして楽しむ。
そんなに必要でもないものを買ってどうするのか聞かれても困るけれど、
製品価値が何倍にも下がったスクラップを直すというのか一種のゲーム。
動かないと悩んで調べるという作業も手間も増える苦行だけど、趣味って
そんな感じだと思う。
アンプも今やD級の時代。真空管で出来ない世界が次々に始まっている。
今の時代は、もう流行らないのかもしれない。
楽しむことと、進むべき道は分けて両取りしたい時代かも。
それに、スピーカーの音がどうこう言っても、
そんな言葉は歴史に残らないし、記憶にも残らない。
それが無駄と言えば、無駄かもしれないけれど、
僕らの時間は、確かにそこにあったと思う。