みのむしクリップ
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今日も宝くじがハズレました。
週一で買う宝くじは、やっぱりハズレくじで
週一で消えていく200円の事を
ぼんやり考えていた。
君たちは旅人と
2枚の100円玉を思いながら、
意識は窓からみえる
小さな傘をもって、
お母さんの後を追いかける女の子が
かわいいと、
素早くきりかわる気持ちの無常さを
感じていた。
子供は小さいから無敵だ、小さな子供はもっと無敵だ。
どこに売っているのか、
色分けされたミニチュアの部類に入るであろう傘が
いかにも彼女をかわいくさせる作戦に
ああ、今日という一日が終わってもいいかな、と
気持ちはだらりとしていた。
壁には小さなカタツムリが、
自分の小さなかわいさを主張するように、
みりみりと上っていた。
あ、僕のおうちはぐるぐるなんです。
そんな発言をしきりに主張し、
まるでこの憂鬱な空とは関係がないけど、
みんなはあじさいの付け合わせのように僕を
思い出すと語っていた。
ニー株のブログは、なんとなく一色に染まり始め、
つまらない日々が
過ぎていることを知ったとき、
あの文体で書いてみようと思ったりもして、
勝手に文体をまねてみたりもする。
1年前のこの時も、ブログはブログで、
順位が上がっては下がり、上がっては下がり、
そんな繰り返しを
続けることに疲れてしまったのだろうか
とも、考えてみた。
だけど、ひょっとしたらJK文学賞なるものが
突然あらわれて、
君の願いをかかなえるよって、
長靴をはいた猫のしっぽが、くるっと回ったら、
その瞬間に私はやっぱり、
嬉しいと感じてしまうんだ。
そう、ぐるぐるのカタツムリの家と、
くるくる回る小さな傘がシンクロしてた。
——– ナウマンゾウと温泉 ———