みのむしクリップ
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人の名前が覚えられない。
あまり必要と感じていないから
かもしれない。
海外のアニメで、動物が
「おれ、ボビー。君は」って
挨拶から始まる。
幼児用玩具コーナーに置いてある
世紀のナンパ師「ペンちゃん」は、
「ぼく、ペンちゃん」
「お名前は?」
「かわいーねー。」
「また遊ぼうね。」
の4つの言葉しか話さないが、
確実に幼児ごころを魅了する。
多分、おねぇ様世代でもいけるかもしれない。
とにかく、自己紹介から始まる。
日本って、「やぁ。」から始まって、
「儲かってる?」とか、
中国だと「飯食ってる?」
という流れだし、
名前が重要だとは思わない気がする。
現にそこにいる自分以外の人に話すのに、
「やあ」と注意を引いて目線があれば、
要件を言うぐらい。
動物だって、犬やカラスが自己紹介や
名前で話始めているなんて想像できない。
「かぁー(腹減ったー。めし、ある?)」
「かかかー。(俺も腹ぺこ)」
ぐらいのトークだと思う。
自己紹介は、何で必要かな?
って、思ったまま、ググってみた。
その通りの質問と回答がありました。
・詳しく知るため
・頭の回転と話方チェック
らしい。さらに、
自己紹介と自己PRは、ちがう、と。
以下、抜粋、
「自己紹介と自己PR、結局二つを
聞かれるのなら相手が求める情報を
与える事は出来ますが、この二つの
違いを理解していないと、質問の意図を
理解していない、知識が足りない、
最悪の場合コミュニケーション能力が
足りないのでは?と思われてしまう事も
あります。特に言葉の知識やスキルを
大事にしている営業関係の仕事では
重視される点なので、しっかりとこの
二つの違いは理解しておくべき部分でしょう。」
なるほど。
良く判らん。
いや、PRと自己紹介って、区別しろといえば
区別はできると思う。
でも、自己紹介って、つまりは
「自己PRの寸止め」
みたいなものかと思う。
名前と所属と担当で紹介は十分。
後はすべて蛇足じゃん。
名刺以上の情報は無い気がする。
実際は、
「私、そこの事業部にいて、xxxさんと
仕事したことがあります。」
とか、PRだかなんだか分からない話で
つないでいくので、厳格に言葉を出すことなんて
どこまで意味があるんだろう。
逆に、そこまで気にしないと、
いけないのだろうか。
いけないかどうかと言えば、
みんな、「気をつけないと、いけない」
っていうし、本心を聞くと、どうでもいいと
思っている。
だから、名前もとても大事で、
「始めに名前を言うのは常識だよね。」
って、話になる。
常識だって、いうのは分かる。
でも、もっと何もない関係から
始めたいこともある。
3月にとある大学の卒業式をのぞいた。
学長が送辞(告辞とか、いろいろ)を言うのに
対して、卒業生の答辞があるけれど、
これがかみ合っていない。
多分成績優秀な生徒だと思うけれど、
型式的な挨拶で、ここで学んだことを
忘れずに、みたいない。
学長の挨拶は面白かった。
学ぶと言うことはいつまでも続くという内容。
卒業生もそれに答えて、学び方の姿勢や
ロジックを在学中に覚えた。
それを元にさらに社会で学習していきたい
みたいなことを言えば、なんか会話として
成り立つ気がした。
はじめから用意した原稿なのだから
しょうが無いけれど、送辞と答辞。
対になることがつながっていて欲しい。
挨拶もそう言う物かと思う。
知って欲しいから名前を言う。
でも私は人は空気のように存在していて、
意識はみえない糸でつながっている様に
感じでいるから、ダメなんだろうな。
自分が思っていることを
相手も思っていて欲しいと、勝手に思ってしまう。
そう言う関係は、まずないのだから。