技術部の壺の中 — Vol. 34 [IoT農業革命??]

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みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

シックスシグマ、地デジ、風力発電、小型水力発電、
太陽光発電パネル、スマートグリッド、IoT、
ビッグデータ、AIとここ何年か電気関係の話題は移り変わっていくけれど、なかなかお金と直結した効果が難しい。
最近の流行は、IT/IoT農業らしい。

一方、農業は独自に科学して進んでいる。
品種改良や栽培に関して、電気系ではなく化学系で、
殺菌、温度調整、二酸化炭素濃度調整、肥料、農薬と
いくつもの手段を使い、安定的な生産を目指している。
ビニールハウスにして、年中収穫を可能にしたり、
石油ストーブを導入して、二酸化炭素をドーピングしたり、
ビニールハウスで外部からの菌の持ち込みを防いだり。
なんだかんだで、ハイテクな感じだ。
さらにITの技術を導入するという。

温度センサでハウス内の温度や畑の地中の温度を測定して、
記録して、統計化するということや、二酸化炭素濃度度と
成長具合のデータ化など。

基本的な肥料や農薬の定期用ではないので、
データを収集する効果がどのぐらい意味があるかは、
まだ始まったばかりで分からないと思う。
数年サンプル的に確認したら必要ないか、地域で一箇所を
サンプルとして測定するぐらいで、十分な気もする。
農業はまず始めに、土の水分量やpH値の測定など、
行うことが多くあるので、それらが確立した後にやってくる
ソリューションだろうと思う。

だから、直接作物を作る個々の農家の方々より、
それを分析する人たちの方がIoT手法に関心が高いかも
しれない。


ドローンを使って、マルチスペクトルカメラでの撮影で、
発育状態を監視するというのが、それだ。
運用されるひまわり8号にも、近赤外線を見るマルチ
スペクトル的なカメラを搭載したり、最近の流行。
植物は、赤色の光は吸収するけれど、近赤外線は
反射したり、窒素肥料は緑の波長を吸収したりとそう言う
違いから、発育や肥料の状態を確認したり。
農地を広く管理している人たちには、そう言うデータが
望まれるかもしれない。

最近、ニー株でも農作物を育てている人たちがいる。
食料供給の一次産業は重要だけど、関わっている比率が
年々下がっていると聞いているので、みんなが農業に
関心を持つことは良いと思う。

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