技術部の壺の中 — Vol. 26 [ネットが提供する世界]

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みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

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AIは人情味がないという。
夫婦の会話が最近疎遠とか、近所とほとんど話さないとか
セールスとかの訪問者は苦手とか。
でも、人よりAIの方が話しやすい。
相手の反応を読まなくても良い安心感。
人に待たされるのは、腹が立つけど、
犬や猫を待つのは、OK。いくらでも待つよ。
写真のために。とか。

平成の時代に入って概念は、軽薄短小。
近すぎずの距離で付き合うことが、気持ち良い関係。
だけど、どんなにカリスマ教育評論家崩れが
たくさんお金をもらっても、
イジメはなくなりそうにないし、
『人の敵は、いつも人である』
この事実は覆らない。

もう、AIがネットを使って
人同士がストレスが起きないマッチングを形成していくしかない。
『いじめ』はただの仲間はずれ。
自分以外の考えや容姿を持つ人を受け入れない、
そういう姿勢が根底にあるのであれば、
はじめからグループ分けの時にカテゴライズして
隔離すればいい。見えなければ争いも起こりにくい。

いや、これは空想上ではなく、
無意識のうちにAIは、個人が見たくはない
有るべき世界を隠し始めている。

『おすすめ』『人気急上昇』『年齢制限』などの
フィルタリングという箱庭で
見なくて良い世界の制限はされている。
仲間も集めるけれど、仲間以外に対する容認度は
低下していく。
結果、「普通、こうだよねぇ。」の『普通』が
それぞれのグループの中に有るので、外の視点からは
『普通』がたくさんあることが観測できると思う。
普通ってのは、容認できる範囲。
範囲が接していたら救いもあるけど、
全く触れていなかったら、話すこと自体、
結構危険な感じがする。
便利が生む、精神的な隔離。

最近の電車は、不均等に空いている。
電車の一部が混んでいて、所々にスポット的に
空間が空いている。
みんなスマホを見ていて、
人が自然に拡散していかない。
スマホという情報に集中しているので、
周囲を把握する情報にマスクをかけられ
行動が制限されている。

ネットによる隔離は、遠くへつながることを実現したが、
ネットではつながない近くの場所場所に向ける関心を
極端に短くしてしまった。
同じ家に住む子供ともモニター越しの方が、
近く感じるかもしれない。
実際に、いま、Lineで会話している家族も多いだろう。
Lineは補助的位置づけだという。
だけど、ホントは、それ以外にはあまり話していない。

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