技術部の壺の中 — Vol. 22 [AIは、すべてを知っている]

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みのむしクリップ

みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

人はコンビニの扉の前で立ち止まる。
大抵の扉は自動ドアなので、なれてしまうと「ドアは自動で開く物だ」
という刷り込みが入る。
結果、開かずの扉の前に数秒立ち続ける。

ザッカーバーグ氏は、照明から家中のすべての物をAIに接続して
制御することを進めているらしい。帰宅の時間に合わせて部屋を
暖めたり、音声でテレビのチャンネルを変えたり。
人は、何もしなくても、良いわけではなく、
“何かをしてほしいという欲求”を常に機械から要求される訳だ。
自然の流れに従うのではなく、何かを変化させるために存在している。
人はその変化を期待して、変化するまで、自動ドアの前で待ち続ける。
実際待ったよ。慣れは恐ろしい。

人工知能は本当に、ストレスフリーに動いてくれるか?
我らがアレクサは、聞き入れてくれない。
Siriに至っては、全く聞き入れてくれない。
そんな発展途上のAIモドキの元というか先というか、
過去に例を見る未来的な映画の中には、
J.A.R.V.I.S.やナイト2000のK.I.D.S.がいる。
音声でいろいろと言うことを聞いてくれる。
インタフェースは音声。口答で告げて、結果を音声で教えてくれる。
ストレスフリー。
彼らのすごいことは、聞く前にすでに
「大抵のことをやっていてくれている。」という点だ。

そう、この点がストレスフリーになるゆえんだ。
J.A.R.V.I.S.は、すでに答えを知っている。

何を言っているか、わらないかもしれない。
例えば、人に背中を掻いてもらうとき、
一度適当な場所を掻いてもらってから、かゆいところを
相対的な位置で指示して、近づいてもらう。
室内照明の明るさも、自分の気持ちに合わせて調整するだろう。
はじめから、ズバリお好みの位置を指定することは出来ない。
『依頼事項を確実に、命令する側が出来ない』
という事実だ。
調整機能に対して、どうなるかというと、
一端照明を付けてから、暗いとか明るいとか音声で伝えて調節する。
インタフェースが音声なので、プログラムで大体の明るさを
点灯しておき、増減する動きになる。
(前回最後に使用した明るさではない。)
江戸っ子なら、何も言わず自分の手で調節するかもしれない。
当然、調光つまみなんてものはない。
AIの家では、音声でしか調整は出来ない。
ストレスは半端ない。
だから、J.A.R.V.I.S.は、はじめから、主人がどういう気持ちで、
どのぐらいの照明にしてほしいか、答えを知っている。
そこまで来て、AI照明は、始めてストレスフリーになる。
中途半端なAIは、ストレスしか生まない。
そんなこと出来るの? 点の答えは、最近流行の機械学習だろう。
状況から要求される最適解を導き出す。
AIには必要な機能に違いない。

でも、AIに対しても、人に対しても、
命令する人は少しでも想像と違うとこっぴどく怒るし、
正しいとストレスを感じないと思う。
正しい答えなんて、広い背中の一部だから、
確率的に、大体がジャストミートじゃない。
だから、大抵、ストレスを感じるものではある。

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