あんず教

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超私のりこ

「JK文学」と評される乱暴な日常のキリトリが売りの第2期取締役。

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この前、夏祭りが近所でやっていて行った。
夏祭りにいけばいろんな音が鳴っていて
いろんな屋台がでているけれど
私の場合
あんず飴の屋台が一軒あればそれでいい。
砂漠に歩いているとして
あんず飴の屋台が一軒でてたら
夏祭りだ、と思う。
それくらい、あんず飴屋さんが担う役割は
夏祭りの全部を背負ってる。

そんなことにも気がつかないあんず飴屋さんは
200円というお手ごろな価格で
あんず飴をうっている。
たとえ500円でも私が買うなんてこと
全然しらないそぶりだ。
子供ばかりうごめく屋台の前に
満を辞して立ってから、
1年分の我慢を超えた一言が放たれる。
「あんず飴ください」
これで私の夏祭りははじまって、またおわる。
買ったあんず飴をながめながめたり飴をからます作業時間が
年々増え続け、今年にいたっては
もう家まで持って帰って大事にたべた。
冬を前にしたリスである。
そしてこれは決して2本買ってはいけなくて
一回のお祭りに、1本だけ食べるというのがセオリー。。。

近所の夏祭りがおわってしまった今
もう体のそとに排泄されたはずのあんず飴が
まだ本当は体のどこかに潜んでくれてるきがする。
こっから1年間、ずっと守ってくれるきがする。
なんでもすがっていいというなら
私はあんず教徒になる。


選ぶのはすもものやつだけど!!!

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