オリジナル小説 タイトル「君の魂をください」#8

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tonn

初めまして、NEET株式会社取締役tonnです。 僕もブログが書きたい!という事で時々、約三~十行小説を書くことにしました。(書いてほしい行数をコメントして頂ければその分次がんばります!) 何分シロートなので稚拙な文章しか書けませんが暖かい目で、気軽に読んでいただけると嬉しいです。 (; ・`д・´)

前回

「やべぇ、宿題忘れた。(誰か見せてくれないかなぁ)」

今日も僕は学校に来ていた。

「すまん、遥人。数学の宿題見せてくれ。(やっぱこういう時は、遥人に頼むのが一番だよな。こいつ絶対に断らねぇし)」

「いいよ」

「恩に着る。(助かったぁ。それにしても本当に便利な奴だよな)」

人は何を考えているか分からない。

思っている事と違う事を口に出来るからだ。

でも、もし、思った事しか言えなかったらこの世界はどうなっていただろうか?

「遥人! 俺にも見して!(やば、急いで写さないと)」

もしかしたら悪魔はそんな世界を望んでいるのかもしれない。

#8

「この問題分かる人?(確か、答えは1だな)」

相変わらず、数学の先生、須藤徹(すどうとおる)の声は小さいが僕にははっきり聞こえた。

悪魔の力を得て、人の心が読めるようになったが、いい事ばかりではない。

むしろ悪い事の方が多い。

聞きたくもない人の本音も分かるし、知りたくもない情報やネタバレも聞こえる。

「(全然わかんねぇ。どうやって解くんだ?)」

「(どうか指されません様に)」

「(殺してやる……)」

「(解けたー。答えは2だ)」

ただこんだけ人が密集していると様々な心の声が飛び交っていて、誰の声かは判別出来ない。

つづく

2018/ 5/21 13:12

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