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tonn
初めまして、NEET株式会社取締役tonnです。
僕もブログが書きたい!という事で時々、約三~十行小説を書くことにしました。(書いてほしい行数をコメントして頂ければその分次がんばります!)
何分シロートなので稚拙な文章しか書けませんが暖かい目で、気軽に読んでいただけると嬉しいです。
(; ・`д・´)
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前回
母さんが目を覚まさなくなってもう三年が経った。
僕が中二の時、母さんは事故に遭ったのだ。
「母さん。もう帰るね」
「……。(……)」
それを頭上の悪魔は笑みを浮かべながら見ていた。
「アハハハ。だから言ったろ? 人間が思った事なら分かる様になるって」
確かに今の母さんに何かを考えるのは無理だろう。
それでも悪魔の力を使えば母さんの気持ちが分かるかも、と思ったのだ。
母さんはあの時、何が言いたかったのだろう。
僕はそれが知りたかったのだ。
#7
「やべぇ、宿題忘れた。(誰か見せてくれないかなぁ)」
今日も僕は学校に来ていた。
「すまん、遥人。数学の宿題見せてくれ。(やっぱこういう時は、遥人に頼むのが一番だよな。こいつ絶対に断らねぇし)」
「いいよ」
「恩に着る。(助かったぁ。それにしても本当に便利な奴だよな)」
人は何を考えているか分からない。
思っている事と違う事を口に出来るからだ。
でも、もし、思った事しか言えなかったらこの世界はどうなっていただろうか?
「遥人! 俺にも見して!(やば、急いで写さないと)」
もしかしたら悪魔はそんな世界を望んでいるのかもしれない。
つづく