【9日目】遍路の記録

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ノナカシ

1988年生まれ。 大学を卒業後、ニートとフリーターを半々くらい。 歩くことが好きでよく歩きます。 好きが高じて四国遍路、旧東海道&旧中山道(東京~京都)を歩いたことがあります。

9日目(7月31日)

6時15分、青年と共に出発。

歩き始めてすぐ目に付くものがあった。

「NASA」

遊遊NASAふれあいの宿という施設だった。宇宙とは何も関係なさそうだった。

出発から1時間ほど歩いたところで道の駅があったので休憩。この道の駅には立派な入浴施設があった。昨日ここまでたどり着いていたなら問答無用で入浴していたことだろう。

道の駅から2キロほどで高知県に突入。県をまたぐというのはちょっとした達成感があります。

高知県に入ってしばらく歩くと海の駅なるものがあった。少し立ち寄ってみる。特に印象はなかった。海がある。

この辺でT橋さんと合流。三人衆からも聞いていたがこの先の10kmの区間では飲み物を買うところがないらしい。

飲料購入不可区間の手前にある野根という地区にあるスーパーで買い物。その名も野根スーパー。まんまです。筆者はプチトマトも購入しました。

野根スーパーを出ていよいよ飲料購入不可区間にさしかかったところでO場さんも合流。4人所帯になりました。

飲料購入不可区間はひたすら海沿いの道で本当に何もない。途中にあった東屋で休憩。休憩中に通り雨があってラッキーでした。

なんだか歩くペースが速い気がする。みんな張り合っているのだろうか。少ししんどかった筆者でした。

飲料購入不可区間を抜けて佐喜浜という地区に入る。この日の就寝場所を考えるとここが最後の買い物スポットなので夕食と買い物をしていくことに。T橋さんとO場さんは宿に直行。ここでお別れ。

青年と筆者は夕食と買い物を済ませてこの日の寝床へ。浜辺に水シャワーがあり、その近くのバス停に泊まる予定です。

それらしい場所に着いて周りを散策し腰を落ち着けたところでおじさんに話しかけられました。

そのおじさんは浜辺にあるトタン小屋の主でそこを一晩使わせてくれるという。めちゃくちゃありがたい。もちろんお言葉に甘えることに。

このトタン小屋は見た目はボロですが(失礼!)中には台所や洗濯機もあり普通に暮らせる設備が整っていました。

おじさんは昔気質の情の厚い江戸ッ子みたいな人で気持ちのいい方でした。青年は髪の毛が長かったのですがこのおじさんにバリカンで頭を刈ってもらいました。散髪のお接待を受けたのはもしかしたら彼が初めてかもしれませんね。

おじさんはまた朝来ると言って家に帰り、我々はシャワーと洗濯を済ませて眠りに就きました。

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