3月会議 「世界でいちばん頑張っている君に」

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本部求芽

あなたに。ずっといつまでも続く。 こころのときめきを。 水曜日担当。

1、いつかのきおく

またこうして暖かい春を迎えれたことを
心から感謝する
あなたには自分の全てを話せるひとはいますか?

私にはいる
いやもう過去形である
いつも思うのだけれど

もっと生きて欲しかったなって

私には生涯
家族以外で自分が愛した女性は2人いる

そして2人とも
もうこの世界にはいない

そうだね
季節の変わり目に
思い出すのだ
ちょうど今くらいの時期に

まあ
それは
いつかのお話
それは別の物語
いつかお話をしましょう

2、げんじつ

「ぐおおおおおおおおおおお!!!!」
地下鉄により音信が途絶えた
いま何が会議室で起こっているのだ

これ以上は遅刻したくないと
すべて放棄して
気がつくと都心に向かっていた

流れてくるのは
会場内の笑い声と
お菓子の食べる音

ああ
社内は今日も平和だね
とすかさず

議題の波が突然大波に変化した
1人の言葉により
すべての空気が小刻みに震え始めた


そこで
「ぷつん」

あああ
聞こえてるのは周りの足音だけ
東京駅から大手町の半蔵門乗り換え

3、ないしん

うううー
うううううううううううううう
ううううううううう

ひとごみ苦手なおいら
うわあーんと
ただ脚は動く

数十分後
会場最寄駅へ
足取りははやく気持ちもそそそ

とおもいきや
いつものおーみーせー
うえーい

歩いて約10分
マルエツでマンゴージュースゲット
イオンでよーぐるとじゅーすげっと

わすれもしない
こっぷも
ずんちゃちゃ

わくわくどきどき
パーティーといえば
やっぱり一家団欒飲み会だね

気持ちうきうき
うわあーいと
会場へれっつごおおおおおおおお

4、またこのせかいにかえってきたー

ふふーん♪
うふふーん♪
らんらん♪

今日は
どんなことして遊ぼうかなー
どなたの膝に座ろうかなー^^

会場入り口で
ふと目があった

いるー
やさしきまざなしに
かこまれて

即お手洗いに
たてこむ
そう

おいら
とっても恥ずかしいのだ
なんたって

大遅刻
うええええ
ううう

うううううう
ううう
うなぎ

呼吸整えて
愉快ときめきーもとめちゃんー
召喚して

いざ出陣
うえい
きょうも気分全開快調

5、ふたたびかいじょうへ

みんなに手をふり
にこにこ
今日もみんな笑顔

もとめとっても嬉しいのだ
みんなの笑顔は
もとめの笑顔なのだー

るんるんらんらん♪
もとめ
今日決めてきたのだ

一生懸命なんとか
ひきこもりから
ここの会場にきてくれた

なかまひとりひとりに
愉快に自己紹介
してもらいたいなーーーって

じぶんの気持ちを
伝えるうれしさ
ゆうきというなのかけがえのないもの

生きているーって素晴らしいのだよー
とみんなと共有したい
もとめしあわせ^^

暖かいムードに
囲まれて
もとめるんるん

るんるん
るん
・・・・・・・

・・

。。。。。

6、たたかいのはじまり

わかっていた
わかっていたが
恐れていた事が目の前で起き始めていた

いや諦めちゃだめだ
決してこの禍々しい雰囲気に折れてはいけない
わたしは決して屈しない勝負に入っていた

今回の会議の第一議論が始まった
内容は詳しく書けない
一人の熱い想いが

社内全体を良い意味でも悪い意味でも
大きな大きな台風を呼んだ
それはそれは言葉では言い表せぬ脅威

わたしの敵は
わたしのターゲットは
もう決めていた

この曇りきった嵐のような会場に
再び再び
太陽の光を照らすこと

負けない
わたしは負けれない
きっと上手くいく

自分を信じて
みんなを信じて
なんとかなると

ただ
信じていた
信じていた

6、おわらないやみ

会場内は
おおきなこえで
やみくもにいくつもの言葉が

激しく激しく飛び交う
もとめ
こわい

もとめ
こわいよ
><。。。。。。

どんどん
間違った方向に
船は進んで行っていそうで

もとめたち
どこにゆくのだろう
どこにいったい向っているのだろうね

がんばれ
もとめ
がんばれ

まけるな
もとめ
まけるな

もとめ
もう
会議の様子を見ていられなかった

だいじななかまと
だいすきななかまが
激しくぶつかって

お互いを傷つけあい
ことばというなの暴力を
さんざんと

。。
。。。
。。。。。

たすけて
たすけてよ
おねがい

たすけて
たすけて
たすけてぺりきゅあ

(ぺりきゅあとは
みんなのこころに存在する
青春というなのひーろー)

たすけて
いま
たすけてくれなきゃ

このままで
おわっちゃ
だめだ

だめ
だから
だから

7、いまこそゆうきを

なにが起こったのか
よくおぼえていないけれど
もとめ

いつのまにか
会場の一番前に立ち
みんなにむかってことば放った

「みなさああああああん」
「一緒にえがおで集合写真撮りましょう」
「^^^^^^^^^^^^」

もとめ
勝負した
勝負した

表面からみれば
あかるくるんるん
うわあーいもーどにみえたかもしれない

でも
ないしんは
ないしんは

とてつもない
ぱわー
あふれるばかりの勇気で

勝負した
このやみに打ち勝つ
もう一度勝つ

もとめ
まけない
けっしてまけない

もういちど
だいすきな
なかまのえがお

ときめきえがおを
とりもどすために
とりもどすために

8、むりょく

何も変わることはなかった
何も変わることは出来なかった
そこに存在していたもの

それは
まるで
今のわたしは要らない

と拒絶そのものだけだった
誰一人として
笑顔なひとはいなかった

わたしは
わたしは
空気を読めないただのひととなった

またやってしまった
なにやっているのだろうか
わたしはわたしは

ただ無言で席に戻った
顔をあげることが出来ず
場を和ますことが出来ず

ただ
ただ
無念である

もっと
自分に力が
自分に力が

まだまだ未熟だな
わたしは
ほんと情けないと感じた

9、なみだ

ますます
ひーとあっぷする会議室
もうついていけそうにない仲間のおもい

ううううううわああああーん
どうして
どうして

こんなことになったのだろう
もとめ
なにがいけなかったのだろう

ううう
うううう
ううううう

もとめ
つらい
つらいよ

めのまえで
こころとこころが
切り裂かれている

その現場で
ただ
無言にただずむもとめ

くやしい
くやしい
くやしいよ

どうして
助けてくれないの??
どうして助けてくれないの??

ぺりきゅあ
助けてよ
助けてよ

。。。。。
。。。。。。
。。。

もとめ
なにもできなかった
なにもできなかった

10、しゅうえん

また何かをひとつ失った
それは一人一人それぞれが持つもの
大事な何かを

一体いくつ失えば済むのだ
どうして人は
こうしてまで人を傷つけあうものだろうか

誰かこんな結末を
用意したのだ
一体誰が

わからない
わからない
ただ

わたしが知るのは
目の前で起きた出来こと
それだけ

ものがたりは
議論の対象となった仲良しである友が
会議から去り

残された大好きな友が
傷を背負い
幕が下りた

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コメント

  1. 神谷 英明 より:

    3月11日という事も相まって、心打たれました‥‥。

    ニー株辞めずに続ける事にしましたので、何年かして、仲良くなって、僕の全てを話せる親友にモトメさんがなったら素敵だなと、思いました。

    • 本部求芽 より:

      英ちゃん
      優しくなれるお言葉をありがとうございます。過去には戻れませんが。未来は進めることが出来ます。いま生かされている自分たちが。出来ること。一緒に考えていけると嬉しいです。まったり。ゆっくり。^^。