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Fumi。の高校生の時に活動していたドラムの子が、すっこい楽しくドラムを叩く。「きっと楽しいバンドなんだろうな」と、バンド名の『輪廻』という名前を覚えて帰った。
検索するとweb雑誌とかにも取材され、知名度はある様子。
「自分にずっと恋して生きたい」というタイトルのアルバムを買った。
web配信やiTunesの存在で、この対応は素早くできる。いい世の中だ。iTunes最高!! Apple store様、前回デスってごめんなさい。
さらには、「コメ食えオトメ」みたいなJA農協と協賛を狙ったような曲も作り、意欲的だ。金のにおいがするぜ。この点は、『もにゅそで』に通じるものがある。
期待大。
さっそくライブを探そう・・・・と、見ていたら、衝撃的な記事が。
「新しくギターボーカルがJoin」
「輪廻再結成。ツーピースバンドに」
まじか・・・。
一回木っ端みじんになって、再結成か・・・。
アルバムのメンバーで、アルバムの曲は聞けないのか。
まあ、仕方がない。
元気がいいドラムは生きているのだし、見に行こう。
チケットは、『admさん』
池袋にあるライブハウスらしい。
グーグル先生にも登録して、時間も余裕をみて、いざ行くぞ。
みんなイケイケ池袋。
2024年末の12/26、池袋に立っていた。
そして、道に迷っていた。
チケットを買ったadmというライブハウスに全くつかない。
つく気もしない。
超、時間的に余裕を見て来たのに、30分も迷っている。
「どこなんだ!!!」
焦るばかりだ。
しかたがないので、近くにあった音楽関係つながりのスタジオに行って、
「この近くで、ADMって、ライブハウス知りませんか?」
と聞いたのさ。聞くしかないだろ。もう無理なんだ・・・。
「ああ、これは向かいの建物の地下ですね。どんぶりの店のあるところです。」
と親切に教えてくれた。
ありがとうございます。見ず知らずの方向音痴に救いの手を出してくださり・・・
が、解決していない。
どこだよ・・・・。
さらに15分経過して、やっと謎が解けた。
『ドンブリ屋だ。』
どんぶり屋と入り口が共通。ありえんだろ。
わかるわけがない。地下のどんぶり屋の前を通過して、その奥にライブハウスがあるなんて。
迷宮か! 地下迷宮なのか!!
まじか!!!!
池袋って恐ろしすぎる。まさに魔境だ。
そんな、隠れダンジョンのような構造なんて思いもしなかった。
[しっかりとadmの看板はあったけど、どこに入るのか理解出来なかった]
ライブ会場admは、今まで一番小さな場所だった。
ステージに渡る扉を開けると、どんぶり屋に爆音が届く、そんなパチンコ屋に隣接した食堂のような環境だった。
ステージは小さいけれど、『ぼっち・ざ・ろっく』を実写化したら、こんな感じが一番ぴったり合うのかなと思う。
会場の一部が物販コーナーになっていて、またさらに狭い感じはする。
でもそこで、人がぐるぐる回されたりしてたので、まあ、そういうパフォーマンスを行う程度に広くはあった。でも、それも不問だな。
見に来たのは、『輪廻』。
Fami。からつながる、今年最後のイベント。
元気なドラマーを見に来たのだから。
[輪廻タオル]
トップは輪廻から。
ドラマーとギターボーカルがメンバー。
ベースがサポート。
輪廻の前のギターボーカルが、サポートギターとして入っていた。
で、やっぱりドラムは元気だ。
もう、商売人だね。盛り上げ方を知ってらっしゃる。
組んで時間が浅いせいか、アルバムのような勢いが足りなかった。
でも、アルバムの曲を中心にやったので、それは聞きたがったわけで、満足。
次は、CANTOYというグループで、女性ボーカルを中心にしたバンド。
彼らの演奏が始まって、わかった….。
バンドの『まとまり』という結束力を。
全然違う。
いや、こなれている。
これが本格派。先輩バンドの心地よさなんだな。
いや、本当にそう思えるぐらいまとまっていた。
輪廻には、まずこういう『まとまり』から頑張ってほしい。
CANTOYさん、ビールありがとうございます。
曲も聞かせていただきます。
後で、調べたら、昔から活動していていい曲もいっぱいある。もっと人が来てもいいのに、何かあったのだろうか。
曲は、とってもいいんだけど、それがまた残念な感じ。
リードギターがボーカルをサポートして盛り上げるところも、玄人な感じがするし。
けれど、motherという曲もいい曲なんだけど、同じMotherでも、アニメの『キャロル&チューズデー』のMotherのような詩の内容をも少し、今風にしてほしかった。
母に感謝するのは当然の結果として、母が思っていたであろう苦悩とか、それを自分も感じるとか、わがままを言ったことととか、自分がいない場合の母の別な未来とか、そういうトゲトゲしい中に、「結局、今の母との環境が最高だって気が付いた・・・」みたいなダメな部分も欲しかった。
やさしさだけでは、物足りない気がする。
とにかく、今後、CANTOYはもっと聞いていきたいと思った。
[CANTOYさん]
以下、
「ヤジマX」– マニア向け
「HERE」— こなれて安定したグルーブ。年配の風格。
「さめさめバンド」– 若くて勢いがあり、人気バンド。
「The quite」– ボーカルがインフルエンザで欠席のなか、ベースが歌っていたけど、なかなか良かったと思う。
ここで、サポートボーカルが出てきたのだけど、当然誰かはわからないのだけど、『ボーカルの力』の違いを感じさせた。
凄いね、ボーカルの力一つで、こんなに場が変わるんだ。
いや、今回はいろいろ勉強になった。
確かにうまいし、呼吸のような演者と観客とのつながりを感じるボーカルだった。
誰なんだろう。
彼のバンドも聞いてみたい。
「流血ブリザード」 — ハードロックで頑張っている。
もっとずっと頑張ってほしい。
最後は、「ロマンス&バカンス」というバンドがあったらしいけど、壁に書かれていた販促グッツの販売予定に名前がなかったので、流血ブリザードで終わりだと勘違いして、帰ってしまった。
15:30からすでに21時を過ぎているので、立ち続けで、足がパンパンだったし。
池袋のadmを後にした。
でも、とっても多彩で、とっても勉強になって、とっても楽しかった。
輪廻、ありがとう。
また、2025年も機会があれば、ライブを見に行きたいと思った。
みんな、いろんなところで、いろんな気持ちで生きているんだな。
自分だけが取り残されていたと思っていたけど、自分の領域は、自分で作るものなんだね。
演者の生きざまに、自分も頑張らないと、と思った。
[僕も知られていないけど、献血のためにガンバル]
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