みのむしクリップ
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8月9日のこの日昼、長崎に原子爆弾が落ちた。
三日前の8月6日の朝は、広島に原子爆弾が落ちた。
そして、長崎が求めていた願いは叶わなかった。
原子爆弾被災国の日本が、核兵器全廃にまだ署名をしていない。
核兵器禁止条約
そのハードルは高くこの先多くの時間が必要であると予想される。
今の日本は憲法9条によっていかなる戦争行為を行うことは出来ない。
出来ないと書いたのは、私たちは何があっても他国が領有する土地を侵略はできないと言うことだ。
例えば南樺太、千島列島は、かつて日本の領土であったけれど、いまはこの領有を宣言していないから、この土地を得ることは、憲法9条がある限り、永遠に無い。
ロシアが日本が主張する北方領土は自分の土地だから、日本に返さないよって今年言ったけど、それに対して日本が
「仕方がないな。北方領土は忘れましょう。」
とは言えない。
なぜなら、日本は憲法で侵略は出来ないわけだから、自国と主張している範囲以外を守ったり、占拠したり出来ない。
だから、現状、南樺太や千島列島は、永久に日本の領土になり得ない。
不可侵条約を結んだ当時は南樺太は日本の領土だったから、本来はそこまで主張すべきなのだけど、今は許されていない。
だから、日本は北方四島をたとえ戻らなくても、永遠に自分の領土と主張する。
有事の時にそこまでが自国として占有できるからだ。
だから、実効支配と9条の範囲を明記した方が、海外から反対を受けないと思う。
何か有事があったら、樺太全域、千島列島、カムチャツカまで、日本の警備範囲としますよ。今は実効支配されているので、多くは主張しないし、諦めるけど・・・とした方が良い。
別にそこまで侵略すると言うことではなく、不可侵領域の幅があった方が、守りやすいから。
まあ、それは別として、だから北方領土、竹島は自国領土として主張する意味がある。
もし、何かあってその土地を占拠したら、
「あっ、そこは自国だと思っていました。」
と、言い訳も出来ないから。
とにかく、日本の法が働いている間は、日本は戦争をしない。
日本はあの日の広島、長崎のように、ある日突然、頭の上で核が炸裂する事を考えるべきだと思う。
日本は、報復をしないし出来ないから、報復を恐れて相手が核を使わない保証はどこにもない。
日本に核が落ちてから、話し合いがもたれて、責任が問われたり、アメリカが報復行動に出るかもしれない。
でも、日本のどこかは、犠牲になってからだ。
広島、長崎の次が、どこの都市かは予想が出来ない。
防衛がしにくく、人口がある程度いる場所が狙われるだろう。
潜水艦からの攻撃だと、発射から発見されるまでの時間が短いので、不せくことは難しい。
三番目の都市に、核が落ちない保証はどこにもないし、広島よりもっと大きな被害が出る爆弾が投下される。
中性子爆弾に至っては、建物の陰に隠れて爆風を逃れたとしても、一週間かけてじんわりと、被爆の効果で死んでいく。
苦痛を与えるゲームにしか、思えない。
警報が鳴って逃げることが出来る保証はどこにもない。
この、いつ死ぬか判らない恐怖を今一度考える必要が有ると思う。
何度も書くが、原子爆弾が投下される前に、物理的に負けを感じる時間はあったし、降伏するチャンスはあった。しかし、戦いは大抵、滅びるまで続き、止まらない。
核が落ちない選択肢は、いつでも、その瞬間に存在する。
核が落ちる直前まで。
[長崎平和公園]
長崎の爆心地と言われている場所は、ここから350m、南にある。