2020年指定図書- 「キャパとゲルダ」vol. 2

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みのむしクリップ

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ブログの権利はニー株にありますが、今回のブログに限って、私は転載やコピー、引用などはとやかく言いません。自由にコピペして良いです。
どうせ駄文だし、一部でも参考になれば社会貢献できるかな? と。
コピーも学習の一部ですよ。先生。


今回の「gogo!! 読書感想文大作戦作戦」の進め方は、
[1] 書籍の構成
[2] あらすじ
[3] クライマックス
どの部分に注目するか、スポットライト
[4] コース分け 3種
[5] 書き出し
[6] 場合ごとの注目

ちなみに「gogo」は、日本語キーボードのひらがなでは、
gogo = きらきら
キラキラした発見に向かって、gogo!!


[1] 書籍の構成
全体的にはアンドレ=フリードマン(後のロバート・キャパ)が報道写真家として党作られていったかを時系列に沿ってつづった物で、物語では無く、ドキュメンタリー資料に近い。
サイズ : A5版
ページ : 302ページ
-240ページまでが本文
-242~291ページまでが資料
内266~282ページまでが作者の後書き
作者 : マーク・アロンソン
マリナ・ブドーズ
年代 : 1930年~

本の一番はじめに下記の表記がある。
「愛と人生と芸術的共同作業のすべてを知っていた
リサ・ヤロヴェツ・アロンソンの思い出に捧ぐ」
これについては、何も書かれていないので、触れない方が良いと思う。
母親の名前だと思う。
筆者は「共同作業」という事に意味を感じている様に思える。それは両親の作業で有り自分達の著作に対して。
それで題材としてロバート・キャパを取り上げたのかもしれない。
2人は、いずれもアメリカ在中のアメリカ人。
ニューヨーク近代美術館にある「ゲルニカ」を見たのがきっかけと書いてある。
ゲルニカは、ピカソ作のドイツ空軍に空爆されたバスク地方のゲルニカを題材にした作品。
しかし、それよりもマドリードの空爆、バルセロナでの戦闘が被害が大きかったし、そのいずれの空爆もキャパ、ゲルダ、ピカソは見ていない。
数日後、ゲルニカ空爆に抗議したメーデーのデモをキャパはパリで写真に納めたらしい。空爆なんて全く無い空の下で。
全く人から聞いただけの情報で何が正しいのかわからないし、スペイン内戦は1939年の第二次世界大戦開始前に終結している。
ファシストが加担していたとしても、世界が更に大きく揺れる前の話で、その時、アメリカもヨーロッパの他の国も、離れた視点で見ていたと思う。
それを後に生きる私たちは、第二次世界大戦と切り離して正確に見ることが出来るだろうか。
当事者で敗戦国の日本のことでも、
「あれは、そうではない。」
そう、否定したい事があるだろう。
「戦争開始は、国民全員の総意ではない。」
とか。
それが正しいかどうか、そう言っている人の意見を聞いても正確にはわからない。
戦争を求めている人達がいたから、始まったのだろうとも思う。
だから、高校生にこの複雑なスペイン内戦の話をテーマに進めるのは難しい。
指定図書にした先生方は、一体手高校生に何視点で読むべきと伝えたいのだろう。
意図がわからない。
戦争として置かれたテーマは複雑すぎる。
ユダヤ人が迫害対象になるはじめの時期で、ゲットーが出来た時期。
しかし、リンチ行為の自衛団、ソビエト連邦、ファシスト、キリスト教、それらが入り交じりすぎで、「正義」が何か全く判らない。
裁判の無い処刑でさえ、「正義」と宣言された情勢をテーマに扱うべきなのだろうか。
だから、この作品でも戦争にはそれほど表現が無く、あくまでも中性で「悲惨な死」と言う程度の表現。
写真でどう稼ぐために戦略的に動いたか、それがテーマに思えるぐらいの内容だ。

ドキュメンタリーだから、中性であるべきだ。
作品の登場人物は、実在の人。
– アンドレ・フリードマン (後のロバート・キャパ)
– ゲルタ・ポホリレ (後のゲルダ・タロー)
この2人の写真として有名になる手腕のはなし。
どちらもユダヤ系で、ファシストの影響で仕事が無くパリにやって来た1930年から話がはじまる。
アンドレ・フリードマンが無名時代の仕事で1人の女性に被写体をお願いして、女一人は不用心だから、それに付き添いで来たのがゲルタ・ポホリレ。
写真で仕事を始めた二人は、ユダヤ人では仕事の受けが悪いので、裕福なアメリカ人写真家としてロバート・キャパを、
女優っぽい名前と、知り合いのパリにいた岡本太郎の名前から、ゲルダ・タローを芸名として、売り出すことを始めた。

こういった流れは、他の芸術でよくある話しだ。
自分を有り込むために奇策をとる。
写真が現れて売れなくなった画家達は、超自然主義、シュールレアリズムを唱えて、現実風のあり得ない世界を書いたり、ダリのように生活や容姿を奇抜にして人の関心を引く。
文学ではダダをこねるのダダイズム等で、半ば心霊現象のように意味のない夢想した物語を書き留めたりした。
そうやって奇抜な策で関心をひき、作品をお金に換えようとした。
当時、小型になったカメラを使い、ただの人物や建物、風景の写真から、現場で起こっている事を詳しく知りたいと言う欲求に、報道写真ということで答えた(お金にした)のが、報道カメラマン達。
当然、それは過激になっていく。
台風接近時に、現場に立たされるアナウンサーのように過激な行為だ。
そして、それを責めることも無意味だ。
生きる為にはお金が必要なのだから。
口にする炭水化物が、とにかく足りない。
痩せるためにお金を使う今とは、事情が全く違うのだから。

だから、なぜ高校生にこれを読ませるのだろうと思うし、こんな事実の断片的な本を感想文の題材にするのは無理がありすぎると思う。
戦争でも書けるし、写真の戦略でも書ける。
「今のyoutuberと同じだと感じました。」
と感想文を書いたとしても、全くその通りだと思う。
テーマが広すぎて、感想文の判定の指標をどうする気なのだろう。

[2] あらすじ
あらすじは、1930年のパリでの出会いから、それぞれの有名になった写真。
その実、その時は実は戦争らしい戦争には遭遇していなかった。
時は、新しい政治体系の社会主義の影響で、女性が戦ったり、写真を撮ったり、働いたり、そういうことが新鮮な時代。
カトリックの国ではあり得ないし、ましてスペインは世界三大ローマカトリックの本山。
女性が戦争で戦う写真だけでも熱狂する。
戦争はしておらず、訓練中の写真だけどね。
そう、当時の人達は、まんまとだまされたことになる。
当然二人は戦争と遭遇したい気持ちになる。
もっと過激に。
それで初めて戦争と遭遇し、キャパはパリに戻る。
一方ゲルダは更に戦地に行き、戦地で死亡。
キャパはその後、日中戦争、ノルマンディー上陸作戦、ベトナム戦争と従軍して作品を収めて行くという話し。
出会ってからゲルダが死ぬまでは、1930年から1937年7月。
二人が同時に作業した時間は、短い。
1937年の春にキャパはゲルダに求婚したらしいが、その年の7月にゲルダは戦地で死ぬ。
そして、戦地で写真を撮らなかった者が、戦地の最前線にとらわれていく。
ゲルダが死ぬまでの戦争の話は続くが、死んだ後は、パリはドイツに占領されユダヤ系のキャバはアメリカに逃れ、1944年6月、ノルマンディー上陸作戦で戻ってくる。
その後、1953年にアジアに入り、翌1954年、ベトナムで地雷を踏んで死亡する。
最後は、彼らが残した作品のすべては、幾人もの共同作業によってなしえた者だとまとめられる。
その実、写真の多くは紛失や現像処理の不手際で、多くを失っていて、実際に撮影されているものより、残されたものは少ない。
そして、それが「メキシカン・スーツケース」として、4,500枚もの写真が後日発見されて、失われた部分を埋める。2007年の出来事だ。

あらすじは、目次と言われるように、目次を書くと
プロローグ : キャパの物語
第一章 : 与えられた仕事
第二章 : 恋に落ちて
第三章 : 写真の中の物語
第四章 : 第一歩、革命
第五章 : 若き義勇兵たち
第六章 : マドリード攻防戦
第七章 : キャバの功績
第八章 : ともに廃墟で
第九章 : ゲルダ、ひとり
第十章 : 亀裂
第十一章 : 勇気
第十二章 : 森の中の同志たち
第十三章 : しゃべって、踊って
第十四章 : あと一日、もう一枚だけ
第十五章 : 殉教者誕生
第十六章 : 逃避行
第十七章 : 「今世紀でもっとも重要な記事」
第十八章 : 何が残ったのか?
第十九章 : その目で見よ

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