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ドリトル先生の映画の予告を見た。
彼は動物全般の言語に長けているらしい。
面白いことに、ゴリラはゴリラ語で一つみたいだ。
人間の様に何百も方言や言語を持たないらしい。
カラスは、15種類の鳴き方で言語を構成していると聞いた事がある。
人だって、赤ちゃんの鳴き方はそんなにバリエーションはないし、彼らの世界は限定的だ。
「ミルクが薄い」
「おむつが気持ち悪い」
「お父さん、くさい」
「おなかが、すいた」
「お父さん、ヒゲが痛い」
「ゲップができない、胸焼けがする」
「お父さん、キモい」
そのぐらいの言葉で十分だと思う。
15でもカラスのコミュニケーション能力は高い。
ドリトル先生、
たくさんの動物の言葉をしゃべれるけど、実際は1動物に付き2つの言葉ってことは無いですよね。
[コンビニで見かけた『猫みたいなパン』]
ここで思ったことは、もし「アレクサ」に動物の言葉を話させるとしたら、言語形態が少ない動物が表現が早いではないかなと思った。
植物だったら、「暑い/寒い」「水が多い/少ない」「日差しが強い/弱い」とか限られた項目しか表現する必要がないから、正確には、「人間が植物はそれぐらいしか表現しないというイメージがあるから」それだけの表現で会話が成立すると感じる。
「アレクサ、サボテン君と話がしたい」
そういう要求にアレクサは応えてくれるかもしれない。
部屋の室温、湿度、照度から。
相手がチンパンジーだとそうはいかない。
もっと多くの言語を話すだろうと、人が思い込んでいるから。
そういう誤認は、人をベースに発想をしているからだ。
実は、腹減った、しかチンパンジーはしゃべらないかもしれないのに。
そう言う流れを考えると、人は動物界の中でも特異な能力、「脳」という特徴的な部位の進化をしたわけで、魚類や爬虫類という大きなグループに『人類』としての枠を追加して良いと思う。
もう、哺乳類の一部ではない。
脳というのは、それだけ特異な進化だ。
身体的な変化の中で、脳がもたらす革新を過去のどの生物も予想ができなかっただろうと思う。そして、それ以前と比較して、人類の特徴は新しいパラダイムシフトに違いない。
哺乳類や鳥を含めた動物の系列はある程度似ている。
そりゃー形が突飛な動物も多いけど、生物としての基本的な構造と環境に適合させた身体という点では似ている。
「脳」という特徴で、コミュニケーションや道具、万物の概念を考察するに至るのはそれ以前と比べて、想像もしない革新だったと思う。
ああ、人間は素晴らしい・・・と、空を見上げると、そういえば空を飛ぶのは特殊な概念だと思う。地上とは違う広い3次元の世界。
人間だけが特殊に見えるけど、良く考えると、それぞれのジェネレーションギャップの狭間に同じような事が起こっていたと思う。
[魚類から両生類]
「おい、ヤツ陸に上がってるぞ。すげー!! 息苦しくないのかよ。」
[両生類から爬虫類]
「たまに海辺に来るヤツ。あいつ、山の上にすんでいるらしいぜ。体乾かないのかよ。この前なんか、崖から転がってたぜ。どんだけ丈夫なんだ。」
[爬虫類から鳥類]
「あいつ、空飛んでるぜ。すげー。」
そう言うジェネレーションの違いに対する驚きは、みんな感じていただろうし、それまでの生物が想像していなかったことをやらかしていたと思う。
哺乳類の先祖は、背びれを持った原始爬虫類と言われる。
それは爬虫類の中では割と弱者な存在。
それが、哺乳類を作り、人類に進化する。
人類の進化も多分どこかの弱い哺乳類からの枝分かれで、決して強い哺乳類が先祖ではなかったと思う。
では、もし、人が一つの生物のカテゴリーとして正しいのであれば、人の中で過去に枝分かれした種から、次の新しい生命の枝が伸びているかもしれない。
それは、今いる種には気がつかれず、静かにそして既存の生命に対しては壊滅的な運命を与える存在として、進化しているのかな。
人からでなければ、哺乳類のカテゴリーから?
その場合、人は進化の先にいるのではなく、タダの枝だったってことになり、ちょっと残念。
そして、今いる生物には予想がつかないジェネレーション。
・・・人が産んだ機械が進化するとか、そういうことだろうか。
それとも、超能力の様な空間を超越した通信能力だろうか。
それとは違う何かなのだろうか。
とにかく、未知すぎる。
多分、現在進行中で、気がつかない事なんだと思う。
googleやアレクサがドリトル先生になるのは、近い未来に感じるけれど。