みのむしクリップ
最新記事 by みのむしクリップ (全て見る)
- 秋はマロングラッセ - 2024年10月30日
- 働けど働けど、貧乏な人生 - 2024年4月23日
- 2024年は戦時中 - 2024年4月23日
- ■技術部の壺の中 – Vol. 131 [SONYも木から落ちる] - 2023年3月16日
- 旅するニート – [弘前市内] –旧藤田家別荘 - 2023年3月10日
ハリーポッターに出てくるキャラクターに召使いの「ドビー」がいる。
事件を複雑にした張本人だけど、その後、ハリーを助けて役に立つ
存在だ。彼は意外と潜在能力が高い。
まず、魔法が使える。忠実に働く。本心はどうか分からないが、
彼は「衣類縛り」で忠誠を尽くさないといけない体にできている。
忠義に疑いを持たれないのは、幸いなことだ。
忠実に行動しているはずだけど、見かけや行動から、いらぬ疑いを
向けられるよりは、何倍も良いことだ。僕もそう言う初期設定が欲しい。
話の中でちょっと気になったことが引っかかるから、表情に出て、
それを逆読みされる。
別に何も考えていない。言葉が少し気になっただけ。
普通の人は普通にスルーする事なんだとは思う。
だけど、一つの事にとらわれるとしばらくそれを考えてしまうように
思考の切換がうまくいかない時や、発想が飛んで、
関係が遠いと思われる単語を口に出したりすると、奇異な目で見られる。
途中を飛ばしただけなんだ・・・・。
隣の芝生が青く見えるように、ボロをまとったドビーの方が目的が
しっかりしていて、颯爽(さっそう)とした騎士に見えてしまう。
今の現実世界では生きにくいから、メルヘンの世界や現実離れした
世界観に浮遊してしまう。
多分、どこに行っても、ダメな物はダメだとは思うけど。
どんなちっぽけなことでも、目的を持って生きていけるのは
素敵なことだ。
今は、生きることにお金がかかりすぎるから、
兵庫では、20代男性の一人あたりの必要金額は、24万円と
算出されたと言う報道を聞いた。
確かにそのぐらいは必要なんだろう。
バイトではそんなに稼げない。
24万というとかなりな金額だけど、明細をみると
そのぐらい必要だ。生きるのに金がかかるから、
ドビーのように純真な世界に旅立てない。
衣・食・住、ただ生きること、それに「税」という
お金もかかる。
気ままに生きることは難しい。
24万って年金の額を超えている。
24才も65才も生きること自体変わらない。
食費や他の費用が少し少ないだけ。
家の家賃は4万で算出されている。
その分、やすくしても、月の年金の6~8万では
まかないきれない。
貯蓄ゼロで年金生活。
その出口は、生活保護しかない。
そんな社会がまだ破綻していないと、個人のせいと
言えるのだろうか。20代から生活費カツカツで、
子供も養えず、そのまま退職まで働いて貯蓄は無し。
そして年金で暮らせず、生活保護。
その生活費は国民で負担。
そんなに現実離れした話しでもなく、そんなに贅沢して
いるわけでもないのに、40年後には破綻してしまう
生活スタイル。
ドビーほど上級な生活は望めない。
では何で、こんなにまずしいと感じてしまうのだろうか。
いや、全然!! そう言う人達も多い。
だって、東京の町には外車がわんさか走っている。
一時は憧れの存在だったけど、今は安くなったから・・・。
と言っても、300万を超える乗り物だ。
安いという概念が違う。卵サンド120円は安い!!って
いってる小市民ではない。
東京のTVで卵サンドの特集で、
「なんと、このボリュームで600円。」
と、一枚の食パンを半分にして挟んだ卵サンドを紹介していた。
私的には、コンビニ以上か以下か。それが指針だ。
600円って何ですか?? 2回分の食費ですか?
年金 6万円時代に。
20代の24万算出では、食費は月34,000円。
一日1200円ぐらいだ。卵サンド一つで一日の半分の
食費を食うことになる。
やっていけない。
地方と東京、一部の人と大勢では格差が大きい。
何時の時代も差はあるから、仕方が無い限りだ。
見方を変えて、
一般的にいわれている概念を見直してみよう。
まず、視点を今の時代から振り返るのではなく、
歴史の帯を横から見るような、別視点で見ると、
今の人口は、1950年代の2倍に増えている。
一方、子供の出生数は半減している。割合的には、25%に減少。
でも、人口と比率は、将来1950年のベビーブーム前ぐらいになる。
戦後日本のバランスだ。
と言う事は、元に戻るだけ。
社会の産業比率をその時代と同じようにすると、良い。
だから、昔の日本ぐらい貧しく行かないといけない。
変わってしまった物もある。
隣の国で戦争が起きても、戦後の好景気のようにはならない。
日本からIoTグッツを戦争物資として輸出することはないから、
戦争景気の場合は、別な産業が成長して、今の産業はなくなる。
食べるもの、着る物、100均にある物。
そう言う物が輸出され、売れるだろう。
地震が発生したときも、そうなる。
だから、長い目でみると昭和の終わりから平成の50年が、
日本をバブリーに、見せかけの贅沢をすむ人にすり込んでしまった
のかもしれない。本当の日本は、そんなに豊かではなかったかも。
どう考えてもドビーを超えられない必要経費と収入のアンバランスが
ここまで進行した中で、カード決済でお金を使わせようという仕組みの
ターゲット先は、間違っていると思う。
格差社会の上級市民にお金を使わせて活性化する仕組みを作った方が
いい。ポイントで還元って、それは消費の上に成り立つ。
だまされてはいけない。
収入がないのに消費することは、「死」を意味する。
上級市民かどうかは、600円の卵サンドが安いか高いかで良いだろう。
600円を安いという人は、1200円払って、私におごりなさい。
・・・・違った。もっと、お金を使って社会に還元しなさい。
そして、みんな、戦後の日本に戻ろう。
いや、このままいったら、黙ってても、そんな感じになる。
きっと、スーツ姿のドビー様に着る物を恵んでもらう生活に
なりそうだ。