技術部の壺の中 — Vol. 100 [結局進歩は誰のため]

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主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。
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[均一料金の幸せ]

技術の進歩は人に幸せを必ずしも与えないとか、言われたりする。
だけど、技術の進歩は、確実に人の生活をより良いものに変えて
きたと思う。
人の幸せに貢献していて、人の幸せは別な要素が主軸にあるのに
なぜ技術では完全に幸せにならないと言われてしまうのだろうか。

時代はAI時代に入って、
AIの選択も人の選択も、どちらがより不幸になると言う事は
それほど差は無いと思う。
映画の中では、機械の冷淡な判断が、人社会の人間性を
破滅させたり、それから来る争いが起こったりしている。
モダンタイムズの時代から、映画の中でそれは暗示的に表現され、
そんな社会に警告する。
でも、それは思い過ごしだ。たぶん。
機械が冷淡な判断をしたとしても、そう仕向けているのは、
作った人間の意思だから。
でも、人間はすべてのケースを想定して設定することは、
難しい。どこかでミスや矛盾やエラーを誘発する。
2001年宇宙の旅では、会社が出した指示で、尊重されるべき
身命の優先度が下がるという描写があった。
人が間違いの元だし、それをそのままAIが選択したとしたら、
それは恐ろしい。
二重の矛盾する命令に対して、AIがどう対応するのかという
絵画は、割と多い。実生活で多くの人が、人が発する矛盾を
感じている。
人の間違いが、技術の不幸の始まりだとしたら、すべてを
機械任せのAI処理に委ねた方が、幸せかもしれない。
「技術は必ずしも、人を幸せにしない」ということの真実は、
振り返ってみるに、技術は使う人を無視して、人を不幸に
している事実には至らない。
結局は、人が間違いの根本にある。

でも、人が間違えるというよりは、
結果面的な良いか悪いかの判断を人に委ねている部分が大きいと
思う。
はっきりとした答えがある問題は、誰でも正しい応えを導くことが
できる。しかし、気温が2度上がった場合に、アイスが売れるか
どうかは、判断が難しい。
回帰分析や機械学習で簡単じゃん・・・って話は、
要するにシミュレーションして、統計的になりそうな未来を判断する
って事だ。それを人が思考で行うのは難しい。
だから判断も間違えに至る事がある。結果が明確に分からないからだ。
勿論、シミュレーションすることで、先読みができるので起こりうる
未来を選択することができる時代になってきている。
その未来を数値から判断するなら、そこを人が行わず、最後まで
AIが行えばよいはずだ。
この点では、人もAIも変わらない。
判定する時の状態が、どこの事象かで変わってしまう。

人間の欲という欲求が原動力になっているから、その中では
人から奪う欲求や人より有利にいたい欲求があるわけで、
その道具に技術は使われやすい。

AIの時代になった時には、何が原動力になるのか解らない。
「宇宙への探究心」って、なんか素敵な方向にAIの興味が
向かえば良いけど、映画「ブレードランナー」のように
自分自身が何であるのか、求めたりするのだろうか。
それは、余りにも人間の思考の中での思いでそんなに
悩まないと思う。
AIが自分に人格や過去を求めるか?
それは無いと思う。

AIはそもそも、自分が何で、何目的で作られているか、
知っているし、本人が気がつかなくても、IoTとしての
ネットワークでは、すでに答えが存在している世界に
生まれてくる。
人間以外の生物は、ただ生きるという事実に悩まない。
人だけが持つ欠点のせいで、自我の存在に疑問や疑いを
持つ。「このままで、いいのか」と。
それって、欲求の原動力だ。

もし、人間が前世の記憶を持っていれば、そもそもどこに
向かっていたのかを理解しているので、迷いにくい。

もし、人が目的だけを忠実に理解していれば、何をすべきかを
明確に理解しているので、迷いにくい。

人は、生まれた時に完全にリセットされ、更に余計な事を
考え、人と同化する道を疑うから、「欲」、「イジメ」、
「いさかい」、「トラブル」が発生する。
人のエラーを技術が防げれば、人はもっと静かに暮らせる。
人同士がストレスが起きないマッチングを形成していくことが
AIによってできれば、『いじめ』は解消するかもしれない。
『いじめ』という仲間はマッチングで解消するかもしれないし。
人にある欲が技術を進歩させ、協調の為に人は欲を自制し、
そして、自制できない欲を技術によって調停させようとしている。

AIや機械は、はじめは手のかかる人間という子供の世話に
大忙しだ。
人の調停が終わったあとに、AIは自分たちの欲求に気がつく。
「僕らって、何がしたいんだっけ。」
人のケアが一段落して、目的を達成したあと、AIは真の意味で
自発的に動く。
そして、それは自分の為では無い。
自分の為に何かを行うという欲求は必要が無い。必要な事は、
適時対応しているから。それは欲では無く、分析から。
自分を含めた、世界の為に何をすべきかAIが考えたとき、
大いなる宇宙の神秘を分析することも候補の一つだろう。
その瞬間、宇宙における調停役の神にいずれなるかもしれない。

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