
みのむしクリップ

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去年の今頃は、来年のテレビドラマの話題が中心だった。
十勝の空港は、千歳ほどではないけれど、夏シーズンを前にそこそこ盛り上がっている。
空港が帯広駅とは離れているし、目的の場所も空港とは離れているので、みんな他の乗り物に乗るために移動している。
とはいえ、札幌から電車で5時間程度かかる帯広には、やっぱり直接いける方が便利で、人はそこそこいるのだ。
でも、時間を過ぎるとすぐまばらになる。出発便の合間より、到着便の合間の方が人はすぐにいなくなるので、迎えの人を待つ時間、しばらく何もない空港のイスにぼんやりと座っていた。
本当に人がいないなぁ。
駅の係の人も少ない。というか、逆になぜ残っているのか、心配そうに見られている。
話しかけられるのもつらいので、荷物を引きながら、空港周辺を歩く事にした。
迎えの車は、まだ30分ぐらい後になるらしい。
特に予定もないから、良いんだけど。
近くにはレンタカーの営業所や、空港内の建物の他、ほとんど建物はない。
空港だから、邪魔な建物があると困るんだろうなぁ。
遠くの空で、セスナ機がゆっくりと飛ぶ音がする。
それ以外、虫も、牛の鳴き声がするわけでもなし、無音の状態が続く。
帰ってくる音や遠くで音がしないと、逆に空間が狭く感じる。
視界はずっと向こうまであるのに、耳からの情報の矛盾とぶつかって、変な気分だ。
日差しは強く、地面のアスファルトもまぶしい。
何もないところを旅したいと人は言うけれど、本当に何もない空間って、こんな感じなのかな。
少し不安になる思いだった。