CP+、失うものが多すぎる

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みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

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CP+2019へ行った。
この展示会に行くたびに、
何かが失われることを感じる。
前々回は、紫外線の写真プリンター。
前回はAPSフィルムスキャナー。
今回は、写真データだ。

アルバムの写真は、10年に1度も見ない。
本当にたまに見て、懐かしく思う。
「ああこんな写真とったっけ。」
「ここ行ったなぁ。」
と、懐かしむもの。
それは、忘れているから懐かしい。

いま、デジカメで撮った写真は、
10年後、
どのような形で目にするだろうか。
印刷された写真をアルバムで見る?
SDカードのデータを見る?
ネット上にアップしたデータを見る?

印刷した写真とネットのデータは、
10年後も今まで通り見れるだろう。
でも、SDカードのデータやHDDに
保存したデータは、見ることが
できないだろう。
HDDはNASの電源を切ったまま
放置すると、見れなくなるだろうし、
SDの方はたまに電気を入れないと
記録した部分の電荷が復活しない。

デジカメのデータって、誰の記憶からも
消失してしまう危険がある。
まあ、消失事実も気が付かないから、
問題はないかもしれない。
振り返ったときに、歩んできた形跡が
薄いって、人生、それはそれで
悲しい。

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