【16日目】遍路の記録

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nonakashi

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1988年生まれ。 大学を卒業後、ニートとフリーターを半々くらい。 歩くことが好きでよく歩きます。 好きが高じて四国遍路、旧東海道&旧中山道(東京~京都)を歩いたことがあります。

16日目(8月7日)

4時20分起床。5時40分出発。
宿の人に声をかけてから行きたかったのだが、見当たらない。
黙って出ていくのは気が引けたが仕方ない。出発。

久々の晴れ。

宿を出てすぐの自動販売機でお茶を買い中身を水筒に移す。
そのとき気づいたのだが水筒の中にカビらしきものが発生していた。
よく今まで腹を下さなかったものだなと思った。
御大師様の御加護なのだろうか。

この日は峠越えがある。
そのために昨日は宿を取って備えたのだ。

大雨の影響を考え、山道ではなく車道沿いを歩くことにする。
できれば遍路道を歩きたいが背に腹は代えられない。

アスファルトは歩きやすい。山道よりは確実に速いと思う。
トンネルもかなりのショートカットになっているはずだ。
別に徒歩以外の交通手段を使っているわけではないがほんのり後ろめたい気持ちがあった。

車道は街から離れると歩道が整備されていないことが多い。
人が歩くことは想定されていない。
しかし不思議なことに登りの傾斜がきついところにある登坂車線があるところには歩道があった。謎。

途中から車道をそれて砂利道を歩いているとクレーン車に道がふさがれていた。
うまく説明できないがうまく回り込めなくてクレーン車の隙間ギリギリを通過。

だいぶ景色が街らしくなってきた。
道の駅があったのでトイレに寄る。
入口の四阿みたいなところのベンチに寝ている人がいた。
遍路かどうかはわからないががっつり寝ていて相当疲れているのだなと思った。

37番岩本寺まであと少しというところで便意を催してきた。
しかも結構やばいやつだ。

なんとか37番岩本寺に到着。
脇目も振らずトイレに一直線。
なんとか間に合った。

強烈な便意に打ち勝ちその余韻に浸る。
この余韻があるうちは自分にはなんでもできるような錯覚に陥る。
この便意に比べれば~することなんて造作もない的な。

このお寺には休憩するためのスペースが大きく気持ちよくのんびりできる。
ここで休憩できてよかった。20kmくらいしか歩いていないがこの日はもうここでかなりへばっていた。

かなり疲れてはいたが出発。
順路とは少し外れてスーパーで買い物。
コンビニよりスーパーがいい。安いし広い。

さあもう一息。歩く。
自動販売機があったら飲み物を買おうと思っていたら、なかなか自動販売機がない。
別に飲み物を切らしているわけではないがコンビニはなくとも自販機は所々点在していたじゃないか。
こんなときに限って見つけられない。
これも修行だと自分に言い聞かせる。

小さな山を越えて車道沿いに下ってきて右へ。
と、そのとき通りかかった地元の人に逆だと教えてもらった。

とんでもなく危なかった。筆者は当然のごとく右へ進もうとしていた。
この人が居なければかなりのロスをしていたに違いない。
と気づいたのはこの日記を書いている2年後だった。
当時はその重みも感じていなかった。
お礼は言ったはずだが今更ながら本当にありがとうございました。

温泉施設の前に遍路小屋があった。
これは温泉に入って小屋で野宿という野宿遍路にとっては最高の環境。本当はもっと進もうと思っていたが温泉の誘惑には勝てなかった。
今日はここまでとする。

温泉に入り、併設している食堂で親子丼を食べた。これぞ幸せ。
小屋に戻ってしばらくすると青年がやって来た。実に6日ぶり。
お互いにどんな道のりだったか報告し合う。
同じ道を歩いてきた仲間がいる。感激。

ここの蚊はとても大きかった。靴下の上からでも刺してくる強者。
蚊取り線香もあまり効果がなかった。
地図にはトイレのマークがあったのだが見当たらなかった。
歯磨きだけが少し不便であった。

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