オリジナル小説 タイトル「君の魂をください」#9

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tonn

初めまして、NEET株式会社取締役tonnです。 僕もブログが書きたい!という事で時々、約三~十行小説を書くことにしました。(書いてほしい行数をコメントして頂ければその分次がんばります!) 何分シロートなので稚拙な文章しか書けませんが暖かい目で、気軽に読んでいただけると嬉しいです。 (; ・`д・´)

前回

「この問題分かる人?(確か、答えは1だな)」

相変わらず、数学の先生、須藤徹(すどうとおる)の声は小さいが僕にははっきり聞こえた。

悪魔の力を得て、人の心が読めるようになったが、いい事ばかりではない。

むしろ悪い事の方が多い。

聞きたくもない人の本音も分かるし、知りたくもない情報やネタバレも聞こえる。

「(全然わかんねぇ。どうやって解くんだ?)」

「(どうか指されません様に)」

「(殺してやる……)」

「(解けたー。答えは2だ)」

ただこんだけ人が密集していると様々な心の声が飛び交っていて、誰の声かは判別出来ない。

#9

お昼はいつも学校の屋上の給水タンクの影で一人で食べる。

それは人の心が読めるようになって人が煩わしくなったからではなく、元々人と関わるのが好きじゃなかったからだ。

人生は自分の物だ。

なのに人は人の物と比べる。

容姿、環境、性格、全て。

それが煩わしいのだ。

比べたところでその人の人生が変わる訳もない。

いや、変わらないから比べたいのかもしれない。せめて……。

「今日はちゃんと持ってきただろうな?(今度はこいつに何させよう?)」

話は変わるが悪魔はリンゴの赤いのが好きらしい。

つづく

2018/ 5/22 14:08

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