パン屋

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超私のりこ

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「JK文学」と評される乱暴な日常のキリトリが売りの第2期取締役。
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友達とカフェにいった。
何もするでもなくていいんだけど
彼女はカフェが好きだから
オーガニック素材が売りの
パン屋の前で
ここにしよう
っていってにっこり笑っていた。
でもこのカフェは
2件目で
本当に行きたかったところは
おやすみだった。
それなのに
彼女は楽しそうに
こっちをみて
ここがいいと言った。
それで中にはいって
ライトが薄暗くて
たくさんのパンが
じゃがいものように影をつくって
ごろっと並んでいた。
バイトの学生と
おばさんが
その中で
働きながら私語をしていて
二人が親子なのか
はたまた、他人なのか
考えて
そっちにばっかり
気がいってて
何を食べてたか
何をしゃべってたかも
覚えてないし
気がついたら電車の中で
立ってて
横で友達が
ねえ部屋にありがでるんだけど
っていってた。
私は
うらやましい、
と答えた。
今日はカメラを持って
せっかく東京にいってたはずだ。
それなのに
カメラには
なんの写真もおさまっていない。
それどころか
意識さえも
おさまるべきところに
おさまらなかった。
自分は
いったい
どこに行って
きたんだ
ろう。
。。。

でも
一人で部屋にこもっている時も
どこかにさまよっている
気持ちを
心の中の虫取り網で
必死にとろうと
していることがある。
それは
部屋のすみっこにいったり
布団で寝ていると
さみしげに
寄ってくる。

ああ、私は病気だ。

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