とあるニート小説、もう、まるっとJK文学で良いじゃん。

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みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

ニー株には、JK文学作家がいるけど、最近は読んでないな・・・。
それで、なんとなく小話を書いてみた。
リレー小説とか出来れば良いのだけれど。過疎は田舎のHPにもやってくる。
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とあるニート喫茶で・・・・
「[えだまめ]さんって、いつもは何してるんですか。」
「バイトとか、ネットとか。バイトは、今は番組の放送禁止部分に”ピー”を入れる仕事をしてる。」
「えっ、じゃ、映像機器を操作して、編集とか・・・そう言う仕事できるんっすね。すごいっす。」
「いや、そう言う機器は使わずに、まずい表現が出たところで、リアルタイムに”ピー”って、声で入れてる。」
「えっ、なんすか?? 意味わかんないっすけど。」

今は昔よりも時間的な進行が早いので、時事ネタについて行くのに生番組が昔よりも増えていることや、録画の編集にも時短化の流れで、生”ピー”の処理が求められているらしい事を話した。

「えーーー、まじっすか。ちょっと、ここで”生ピー”、やっちゃってくださいよ。」
「えっ、いや、恥ずかしいよ。」
「お願いっす。一瞬だけ。」
「そぉうかぁ。」
恥ずかしながらも僕は、”生ピー”を披露した。

「えっ、ちょっと、まさにあの”ピー”じゃないですか。へー、人間ってすごいっすね。そんな事もデキル人がいるんですね。」
照れながら僕はいう。
「九官鳥やオウム、時にはカラスとかも声帯模写??っていうのが正しいか解らないけど、人工物の音をまねることがあるらしいよ。電話の音や車のクラクションとか。」
「・・っていうか、[えたまめ]さんの生ピーって、完璧じゃないっすか。他の音も練習すれば、できそうっすよね。」
「他にも練習したことがあるよ。電話の音とか。車のクラッシュ音とか。でも、そういうのは、SE(既製の効果音)があるから、それほど必要がないんだ。」
それを聞いた[きゅうぞう]は、ちょっと考えて言った。
「ピーも、同じ事じゃないですか? それに、」
[きゅうぞう]の顔はやや曇った。
「・・・生ピー出すタイミングって、普通、わからないですよね。聞いてから生ピー出したら遅いし。」
「だから生ピーに需要があるんだ。禁止用語やスポンサー違いの会社名、固有名詞が出る前に、僕はわかってしまうんだ。誰が何を言うか。」
「そんな・・・じゃ、僕が今言おうとしたことも、わかっているんですか。」
いきなり口調が変わったな。さっきの口調はどうしたのだろう。
「いや、それ以上の事を知ってるよ。例えば、僕が彼女と別れた理由って、君が彼女を無理矢理襲ったからだとか。それを彼女が、未だに打ち明けてくれないこととか。」
[きゅうぞう]君は途端に蒼白な顔になった。
「そんな事を知ってしまうとね・・・人はニートになるんだよ。」
僕は、静かにそうつぶやいた。

fin.

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