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アルバイト生活にもかかわらず、1か月間、車をリースすることにした。
ミッドシップ、リアドライブ。
フロント2本とサイズの違うリアタイヤは、22インチ。
しかもノーパンクタイヤ。
左右でトルクを変えことができるトラクションコントロールも装備。
ボディーは、総アルミ製。
こんなスーパーカーを借りてしまって、大丈夫だろうか。
春先から、浮かれまくっている。
[ミッドシップ、モンスターマシン]
はい、そうです。
エンジンは、人力というあれですね。
「チキチキマシン猛レース」の「一番、岩石オープン」ってやつです。
ちなみに、岩石オープンは、タイヤは石でエンジンは乗車しているドライバー二人の足の力で走ります。ツインエンジン。
過給時は、こん棒で互いの頭を殴って気合を入れるというツインターボ仕様。
[岩石オープン]
なんで借りたかといえば、・・・転んで足を折りました。
こんな感じです。
2025年、3月初旬の天気は一言で不安定だ。
古くは『おんな心と秋の空』なんて言葉があったように、雨が降ったり、やんだりは、秋の風物詩。しかし、雪が降ったり、春の気温になったりは、最近の早春の風物詩になりつつある。
昨年の夏が激アツだったので、今年はすこし「やさしい夏」になってほしい。
冬に雪が降るのは、なんか気持ちも上がるけど、春の梅が咲いた後に雪が降るのは、桜が遠のく感じで少し残念だ。人の気持ちはゆっくりと変わっていくので、急ブレーキは厳禁だ。春へ傾いていた気持ちも、いきなり降った雪で、
「えっ、暖かくなるんじゃなかったの?? もう一回、蓑(みの)を作らないといけないの?」
と、『みのむしクリップ』の立ち位置として、「寒くなるなら、ひきこもる」ロジックが動いてしまう。
気分は、ゆううつだ。
そういう、『ゆううつ』な気持ちの時は、狭い道を通りたくなる。
コンビニのタイルの上の人が通らない、狭い部分に入ってしまった。
そこには雪が降って寄せられた『ぬめぬめ成分』が、朝の雨に濡れて、ぬるぬるになっていた。
そして、見事にコケだ。
左の足首のじん帯を伸ばし、さらに腓骨をぱっくり折った。
人の体重は、2本並んでいる脛骨に80%かかるらしく、折っても ある程度歩ける。
当然、激痛は襲ってくるけれど、傘を杖にして、そのままバイト先に顔を出した。
バイト = 生活費 が成立している人間にとって、シフトを入れている時の休みのダメージは大きい。
しかたがない。
で、バイト明けに病院に行ったら、折れてた。
試合終了。おしまいだ。
体が資本だから、入金ゼロ、出資のみの生活という現実が迫ってくる。
危機的状況・・・・は、お金を借りるというマイナス世界の住民になることで、解決した。
それしかない。
幸い、治療は固定だけで済むようなので、1か月じっとしていれば、治るらしい。
病院から松葉つえを3000円の保証金で借りた。
(杖を返せば全額戻ってくるという、貧乏人にはやさしい設定)
しかし、私は知らなかった。
この松葉つえという悪魔を。
[松葉つえの使い方]
①『大丈夫』な足で、片足立ちします。
②杖を2本、脇にはさみます。
③全体重を二本の腕で支え、足を浮かせます
④浮いた足を前に出して、着地します。
⑤松葉つえを両手で体の前にもっていき、③の動作を行います。
以下、③~⑤の繰り返し。
脇で体重を支えてはいけません。
腕の神経が走っているので、ダメージを受けます。
そう、ここで、③の「両腕で全体重を支える」というのがポイント。
今まで不摂生を続けて、リミテーションを軽くオーバーした『我が肉体』を手だけで持ち上げないといけない。腕立て伏せは、足がついているので体重は半分。
その倍の体重が、腕立てができない両腕に容赦なくかかってくる。
体重を利用した拷問ですか??
それに、腕も痛いが手のひらも痛い。
何回か歩くと、手のひらに水膨れが出来そうなぐらいダメージが蓄積していく。
「一か月、じっとしていればいい。」
という軽い気持ちが、翌日、上半身筋肉痛というさらなる拷問が追加される。
そして、そのままじっとしているなら、まだいい。
生物は生きていると、いろいろな体液を出したくなるもの。
当然、尿という水を出したいという欲求がやってくる。
足の痛み、筋肉痛、尿意、筋肉痛で動かない腕の筋肉・・・さまざまの鬼たちが、じっとしていた体にしごきを入れる。
「許してください。」
ほとんど、涙目だ。
もう、ハムスター的に寝床で『ちー』してしまおうか。そう考えるも、幼少期の最悪な記憶がフラッシュバックし、トイレに行かないという選択肢を消し込む。
こんなに利用しているのだから、たまにはトイレの方から御用伺いに来てほしい。
でも、寝床を転々と出来ない以上、濡れた寝床はほぼ固定。
子供のように泣きながら訴える相手もいないまで、諦めて自力で行くしかない。
しばらくはこの苦痛に耐えないと・・・春は まだ遠いな・・・。