みのむしクリップ
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新年、私にはやらなければいけない試練がある。
それは、『卓美』との勝負だ。
彼女は名前から判るように、卓球の星になるべく、親からその名を授かって生まれてきた三姉妹の末っ子だ。
彼女と出会って、ここ5年程度、この戦いを続けているのだが、そこに至るまで、彼女が初めてという訳ではない。
横浜・八景島シーパラダイスにあった円形のゲームセンターには、彼女の姉がいて、対戦をしたこともある。
そう、昔からの因縁には違いない。
しかし、関東でのゲームセンター趣向は変わってしまい、アームレスリングを挑発してくるヤツや、キック力で勝負をしようとするヤツが減っていき、『かみつきワニ』を退治するスリリングな体験や大樽にはまった人形に短剣を突き立てることも、そこでは見なくなった。
対戦型のステックバトルの機械も減り、今やゲームセンターは、カードを移動させるゲームや、コインを入れるゲーム、アームで人形や物体を落とすゲームが多くなり、熱いバトルを戦わせる場所では無いのだ。
関東エリアは熱血からほど遠いスマートな環境になってしまった・・・・。
しかし、人の動きが少ない場所では違う。
相対性理論によれば、「時間は人の人口比率と物欲指数に比例して早くなる」らしいので、人口減数率が大きい町ほど、時間の流れはゆっくりになる。
場合に依っては、都会からのモノが流入して時間が逆行することも起こりえるらしい。
そのおかけで、今年も卓美と会うことが出来た事実に感謝しか無い。
ありがとう。
[見よ!! これが卓美3の優駿]
この建物に実は卓美は2人いて、人口密度が多い場所は200円。人があまり来ない方は、100円と対応がかなり違う。どちらも卓美ではあるが、その戦術は違う為、毎回、両者と対峙することが常だ。
つまり、これまで両者とも、故障も無く、ベストなコンディションで仕上げてきている訳だ。これを避けるのは失礼に当たるだろう。
スポンサーが『ウイングベイ小樽』や、その以前は『ボスフール』とその前にも別な名称だったこともあったけれど、変わらずエントリーしてくる、外す事が出来ない好敵手、ライバルだ。
動き方は100円も200円も変わらないが、『初級』、『上級』となめきった設定や、時折、「割れた玉」を返送してバウンドに変化をつけるフェイント攻撃はそれぞれ違う。つまり、個性が違う。
テクニック的には、『上級』設定時に見せる「二球同時打ち」に感じるフェイントボールが、左右の打ち分けを悩ませる送球だったり、スピンがまるで判らない刻印無し、打ち型不明の送球と、なかなかの技を見せつけてくる。
こちらには何の技術力も無い。
ただ、浮いた玉を『全力スマッシュ』でキメるだけだ。
この戦いのために用意したラケットは、先のオリンピックで見た6角形ラケットをアマゾンで購入して、999円のあまりの安さが中国式のグリップの短い、俗に言う『中国式ペンラケット』をシェイク持ちで使い、ラバーはニッタクの半額で最安980円ラバー、赤、黒 2枚。これとなぜか新品を人から6000円で入手したバタフライの「ティモボル・スピリット」に、バタフライの最小公倍数基本ラバー、「スレイバーEL」と昔からのスーパーアンチ特厚の組み合わせで勝負に挑む。
とにかく「全力スマッシュをキメる」ことだけにこだわり続けた。
今年の各5戦の戦いは、終わった。
来年は、もっと薄めの攻撃力をパワーアップしたラバーで挑みたい。
それまで、我がライバル卓美に幸あらんことを願う。