みのむしクリップ
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米澤穂信氏の古典部シリーズの続巻は出ないのかなぁ・・・と見ていたら、11年ぶりに続巻が出て、さらにシリーズ完結の単行本がでたという小市民シリーズの記事が目に入った。
「そういうのもあるんだ・・・。」
てな感じで調べていたら、小市民シリーズはアニメ化されているらしい。
しかも今年の夏に放送されていたようす。
テレビを見ないからそんな事情も知らず、アマゾンのプライムビデオを検索したら、しっかりと検索に引っかかった。
なんか、配信メディアを絞っている気もする。そんな連載があったことは全くわからない。全部で10話。少し短いなと思ったら、続きは来年やるらしい。
見れるんだろうか。
契約はしていないけど、アニメ専用チャンネルのAT-Xではやっていない感じだ。
最近は、「ウェンズデー」のようなネッフリ(ネトフリが一般的らしい)でやるけど、他ではDVDをレンタルしないと見れない物もあって、メディアと放送媒体の切り分け問題の『ゆがみ』があるようにも思う。地上波の民放みたいな感じだ。
で、「小市民シリーズ」のアニメを見た。
見た人たちのコメントは、「すきになれない」とか「ヒロインの態度がひどい」とか、そういう前振りを見た後でアニメを見たけど、そんなに悪くはなかった。
むしろ好きな感じだ。
シリーズは季節 + 甘味もの のタイトルで、甘味ものがたくさん出てくる。
例えば、マロングラッセとか、そう言う物の持つ意味とか情景とか、語りもしない見えもしない、そんな説明不足な進行が時々ある。
まあ、その当たりがダメなのかもしれないけれど、多分許せないのは登場人物、・・・と言うか、ヒロインなんだろうな。
ヒロインの小山内さんは、古典部シリーズの主人公の姉のような感じ。ダークな雰囲気をまとった人物だ。まあ、すべてが空想上の生物なので、こういうのもよいと思う。
ヒロインを自分の彼女のように置き換えてしまうと、耐え難い性格だろうけれど、主人公と対峙して対話していくには良いポジションだし、アリだと思う。
こういう進行も、なんか、「深夜のオレンジ色の電灯に照らされたトンネルの前」みたいな雰囲気で、良い感じがする。・・・うーん。この言葉もさっぱりわからないと思う。でも、そんなキモチだ。
特にアニメのオープニングと曲の組み合わせが最高だ。
楽曲をダウンロード購入してしまうほど気に入ってしまった。
初めの影絵の手の形が、オオカミとキツネというのも、言葉のない暗号のように暗黙で伝え合う二人の関係をうまく表していて、良く出来ていると思う。
この作品はそういう語らない流れの中で進行していく場面が多い。
続きが見たくなり、続きの本も買いました。
最後の部分は次の話の冒頭につながるんだな・・・・と言う感じで、二部の放送が待ち遠しい。
来春、2025年に第二部が始まって、小説部分の完結まで話が進むんだろうなぁ。
でも、米澤穂信氏の小説、古典部シリーズがそうであるように、シリーズの終わりのようで終わらない状態が続く。やっぱり、完結の状態にしてほしいもどかしさがある。
二部の後は夏に「京都を舞台にした小山内さんを探す謎解き」のオリジナルストーリーの映画で終わらせてほしい。そうでないと終わらない・・・。
そういう中二病の心を写した未来は来ることは無い。だろうな・・・。
さびしい。
季節は一気に寒くなり、冬期限定ボンボンショコラ事件の季節が近づく。
個人的には、不二屋のケーキが最高だよね。庶民だからさ。