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今回のauの大障害は、KDDI株式会社の中でも例を見ない
大障害だったことです。
なぜ今回の障害が起きたか?
携帯電話の発信元のルーターの交換を行ったものの
新しいルーターにトラブルがあり(古いルーターに戻して仮対処)、
いわゆる電話番号を選別する機器がパンクしたことによります。
あわせてその機器がパンクすることにより、発信制限を50%に抑えていたためです
携帯電話システムの概要
実際には携帯電話システムは非常に複雑なものとなっていますが、1キャリアだけで完結する簡単な例で紹介します。
- 発信元携帯電話
- ↓無線基地局
- ↓ルーター(ルーターの1か所を交換)
- ↓中継交換局(ここがパンク)
- ↓ルーター
- ↓無線基地局
- 発信先携帯電話
簡単な説明のため簡易な図となりますが、中継交換局にはどの電話番号がどの基地局に近いか、というデータをすべて保有し、最適な基地局を選定するために、非常に膨大なデータが保有されています。
今回の障害での主な影響
公衆電話
- 電話連絡ができないことで、公衆電話の利用者数が急増した
- 公衆電話の利用方法がわからなくて困惑する人がいた
auが利用できないことによる直接的な影響
- au携帯電話から発信、着信が非常にしにくい状況。ただしインターネットについては発着信よりも先に解消された模様
- 連絡が取れないので友達と遊びに行くことを中止した
- 就活を行っていて今日連絡が来るはずがこない
- 電話料金未払いのせいかと思い調べて疲れた
- 連絡先がauの携帯電話のみであったため、取引先にメールで通知をした
- auショップで連絡が取れないために販売ができなくなった
- 外科医等医師や患者を呼び出すために携帯電話が利用できなかったため、緊急手術、入院が行えなかった
- 夜間医療救急サービスが連絡が不通であるためキャンセルの事例が3割程度あった
- 電話受付で宅配を行ってていたお店が配達できず、売り上げ減となった
- 警察や救急に電話ができない。なお110の通報件数は1割減っています
- 警察に対してauの携帯電話より110が繋がるか試すユーザーがいた
- 新型コロナウイルスの自宅療養者に連絡が取れない
- SMSも送受信できなかったため、SMSによる二段階認証を行うサイトが使用できなくなった
auが利用できないことによる間接的な影響
- 全国で計測している気温等のデータの一部が取得できなかった
- 路線バスの正常運行、もしくは正常運行通知が困難になった
- 貨物列車がau回線を使用できないことにより荷役作業に支障があったことによる遅延並びにその便を利用している宅配業者の遅延
- 連絡を取ることができない、もしくは通知が送られない為に、宅配便の再配達が行えなかった
- 端末により現在地の地図が表示できないため、もしくは通知が受け取れない為に宅配の遅延が発生した
- アプリを含めタクシーが呼べない
- タクシー、一部のバスで電子マネー等が使用できない
- JR西日本で乗車券の購入ができない
- 駐車場の利用料金が支払いずらい状態が発生する
- 電子チケットが表示されないため、会場に入るのに非常に時間がかかった。またはアプリ会員証の提示に困難を極めた。
- セコムのセキュリティーシステムが利用不能になる
- au回線を使用したごく一部のATM、レジが使用不能となった
- 車に搭載されているコネクティッドサービスが使用不能となった
- 楽天モバイル(MNO)の自社エリア外はau回線であるため、同様の事象が発生した。その他au回線を利用するMVNOにも同様の事象が発生した。
※ただし楽天モバイルについてはVoLTEルーターは専用に用意しているため直接的な影響はないものの、規制は楽天モバイルに対しても行っているため、同等の影響があると推測されます。
今回の障害をきっかけとして対処すべきこと
今回の障害についてはどこの業者にも十分あり得ることです。事前にトラブルに合いにくくするために対策を取りましょう
- 今のスマホは1台でeSIMを用いることで同時に最大2キャリア利用できるので、サブキャリアも契約し、使用する。または050から始まるIP電話を導入してみる。
- 連絡先は携帯電話だけではなく、固定電話(ひかり電話)、メールアドレスやLINE等もあわせて共有する
- ひかり回線(+ひかり電話回線)と携帯電話回線は別の業者を利用する
コラボ光に関してはすべてNTT東西が提供しているものとみなします。
MVNO回線については実際にスマホで表示されるMNO業者を基準とします。
NTT東西とNTT docomoはここでは違う業者とみなします。 - 有線LANもしくは無線LAN(Wi-Fi)をきちんと整備する
- 可能であれば、すべてがネットでできる、ということを払拭し、リアルでできることがないか検討する
おすすめの契約組み合わせ例
通信業者の障害に耐えられる、eSIM向けの1台2契約スマホの契約例です
現在販売されている(新品)スマホはすべてSIMロックが解除されているため、自由に各業者と契約することができます。
- docomo(main) + au(sub)
最も鉄板的な安定回線を持ちます - ahamo(main) + povo(sub)
上記と同等です - 楽天モバイル(main) + povo(sub)
楽天モバイルの自社回線エリアでは最もお得な組み合わせとなります。楽天モバイルのデータ容量上限なし&Link通話料無料を使用してお党になりつつ、自社回線外エリアでは楽天モバイルはau回線を使用しますが、データ通信に限り楽天モバイルでの利用料金よりもpovoでトッピングをしたほうのがお得となります。 - LINEMO(main) + povo(sub)
SNSを多用する方におすすめします。
すべてのプランにおいて、povo 2.0がsubである理由としては、唯一MNOのサブブランドとして基本料金が0円であり、今回トラブルを起こしたauであっても予備回線として最適なためです。ただし半年に600円ぐらいトッピングを行わないと解約となりますので注意しましょう。