旅するニート – [東京] 皇居周辺

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みのむしクリップ

主に電気関係で仕事をしてきたけれど、気が付いたとき、日本の電機の会社ってほとんどなくなっていた......... そんな需要のない今を 日々生きています。

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ニセアカシアは、子供の頃から見ていたし、北海道では普通に生えていた。
日本に昔からあった木だと思い続けていたけれど、実は北米原産の外来種
だったと最近になって聞かされた。まるでソニーをアメリカの企業だと
思い込んでいるアメリカ人の様な気分だ。
アメリカ人の気分は知らないけれど。
北海道の春、ニセアカシアは白い花をつけ、その花の蜜を吸った記憶が
ある。短いとげは、子供にとってはそれを折り、自分の鼻につけ、まるで
恐竜ともいうように飾って見せたりもした。
それが外来種で、しかもマメ科だという。
確かに秋に茶色の硬いさやが付いて、振ると「カサカサ」と音を出していた。
海外からやってきたのは、つい150年前の明治のはじめ。

東京千代田区の皇居周辺の街路樹の説明にその木の名前があった。
なぜニセアカシアが、街路樹になったのか分からない。そして、それが
どのように日本中に広がっていったのか、分からない。
とにかく、100年の時代を経て、北海道に自生していたことは確かだし、
確かに、道路脇によくあった気がする。
日本にやって来て、日本中を旅したニセアカシアは、偽物ではなく、
すでに日本のアカシアの木として生き続けている。

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