女子旅

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超私のりこ

「JK文学」と評される乱暴な日常のキリトリが売りの第2期取締役。

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◼️梅雨のある日◼️

友達と2人で等々力に行ってきた。
東京にいきなりある緑豊かな渓谷は
梅雨の湿気をむんむん溜めて
どこにも発散できず
しんどそうな重い空気を抱えていた。

ついたのは夕方だった。
本当はここには朝に来るのが一番いいと思った。
なんてったって谷なのだから、
地下室の階段を下っていくように暗かった。

それはブラたびと称していて、
行く場所を決めないで電車をおりる
という企画の名の下に
行われていた。
私と、いつもお友達は
近くで買ったアイスクリームが
ものすごいいきおいで溶けていくのを
とめることができないで
ベトベトの手でたどりついた。

ブラたびなのに
ほんとうは私は前にこの場所に来たことがある。
でも今回は、洋服が黄色だったので
台湾人、とその子に言われていて
台湾から来ている設定だったからよかった。

私たちが話すのは
恋愛の話だった。
よく女の友情なんてない
という言葉を男性から耳にする。
正直、この言葉を聞くたびに
心外だったが、
ニー株に入って
膨大な時間を男子の会話に耳を傾けているとなるほど
女子の友情と男子のそれとは
圧倒的に何かが違く
女子の会話には何かが不在であるように感じるほどになった。
それでも私たちは話をしながら
水の流れに耳をすませ
小さな橋や階段を通って
暗い等々力の中を
パフィーの古い歌を歌いながらいくと
そこに透明を感じた気がした。

見上げれば夕方の空は明るいのに
周りの風景は暗い。
ルネマグリット世界の中に入った2人は
絵画の中で迷子になってしまったみたいに
あっちにいったりこっちにいったり。

にゃーと言ってみたら友達が
ねこどこ?といっている。

帰り、駅の前のカフェに落ち着いた。
友達は私の手相をみて笑っている。
そうしていつも愛用しているワセリンを指ですくって
唇に塗ったくっているのを見て私が笑う。

コーヒーが冷めていた。


虹色。。。 

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