オリジナル小説 タイトル「君の魂をください」#10

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tonn

初めまして、NEET株式会社取締役tonnです。 僕もブログが書きたい!という事で時々、約三~十行小説を書くことにしました。(書いてほしい行数をコメントして頂ければその分次がんばります!) 何分シロートなので稚拙な文章しか書けませんが暖かい目で、気軽に読んでいただけると嬉しいです。 (; ・`д・´)

前回

お昼はいつも学校の屋上の給水タンクの影で一人で食べる。

それは人の心が読めるようになって人が煩わしくなったからではなく、元々人と関わるのが好きじゃなかったからだ。

人生は自分の物だ。

なのに人は人の物と比べる。

容姿、環境、性格、全て。

それが煩わしいのだ。

比べたところでその人の人生が変わる訳もない。

いや、変わらないから比べたいのかもしれない。せめて……。

「今日はちゃんと持ってきただろうな?(今度はこいつに何させよう?)」

話は変わるが悪魔はリンゴの赤いのが好きらしい。

#10

「お、ちゃんと持ってきたな。(おお、本当に十万ある)」

この裏から聞こえる声は同じクラスの萩原大地(はぎわらだいち)の声かな?

「これで最後だよ。(これが母にバレたら何て言おう)」

そして、こっちは竹元洋一(たけもとよういち)の声だろう。

二人は給水タンクの真裏にいる僕に気が付いていない様だ。

「じゃあ、また来月頼むな。(これで十万かぁ。何に使おう?)」

「え、これが最後の約束だろ?(来月?)」

「今月は最後だよ。来月になったらリセットされるんだ。(こいつ馬鹿だなぁ。俺がこんなんで許すわけないのに)」

「そんな……。(もう親も誤魔化せないよ)」

「この事は誰にも言うなよ。だって俺たち友達だろ?(ずっとな)」

つづく

2018/ 5/23 14:49

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